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【DENTS】From Worcester,UK

MENS |

日に日にまた一段と寒くなってきました。アウターやマフラー等は当然この時期に注目されるアイテムとして、一方でグローブはというと着用する方もそこまで多くないのでは。
屋外を出歩くときにしか出番はなく、ファッション性という面で考えても決して主役にはなり得ることのない脇役。でも実は有ると無いとでは大違い、そんなグローブの名作DENTSについてご紹介です。

【DENTS】
デンツは1777年に英国の都市ウースターにて、設立者ジョン・デントが初めて一組の手袋をカッティングし、その自社の名のもとに創業。革の鑑別と裁断技術において天才的な才能を持ったデンツが作り出す手袋は、手にしていることを忘れてしまうほどのフィット感を持つことから“シークレットフィット”と呼ばれ、名声を博した。
1897年にはビクトリア女王のダイヤモンドジュビリーを記念して特製のグローブを作成し、また1953年にはエリザベス2世の戴冠式用の手袋としてデンツのグローブが選ばれた。皇室にも愛用されたデンツの手袋は、他の由緒ある英国メーカー同様、最高品質の証であるロイヤルワラントの称号を授かっている。また、ロイヤルファミリーの愛用は英国のみにとどまらず、ナポレオン・ボナパルトの最初の妻であり、フランス后妃のジョゼフィーヌ・ド・ボアルネもデンツの手袋を愛用。
現在デンツ社の工場は、ウィルトシャー州ウォーミンスターという美しい郊外の町に位置し、そこには歴史的な手袋や製作道具・資料が収められたミュージアムも設立されている。

Hairsheep×Rabbit Fur Glove/29,000YEN(EX-TAX)
COL:Black/Brown
SIZE:8/8H

柔らかな手触りが魅力のシープスキン。デンツ社採用のヘアシープは、エジプト周辺の砂漠地帯に生息する羊革で、英国の名門ピタード社製。ヘアーシープとは山羊に良く似た羊で、毛用種として改良されず、ほぼ原種のまま肉用種または乳用種として存続している直毛種の羊との事。暑い国々に生息する羊なので毛質は良くないですが、革質は薄くて丈夫。非常に薄く柔らかくなめされているため、肌に吸い付くように滑らかでシルキーな肌触りです。


ライニングはラビットファーを採用。デンツのグローブではライニングにシルクやカシミア素材が多く選ばれている中、ラビットファーはそれらと比較しても抜群の暖かさ。そして何より時折り見えるファーがエレガント。


皮革の選定から始まり、カッティング、パーツ分け、縫製作業、ライニング付け、伸ばし、ラベル付け、そしてパッキング、各工程が終わる毎に注意深く検査をし、32もの工程を通過したもののみデンツの手袋として完成します。デンツの手袋の特徴である フィット感は、マスターカッター(親方裁断士)の技術と経験によるところが大きく、長年の訓練修行から生まれたカッターの確かな目と、革を注意深くシェーピング(形作り)し伸ばしていく工程が最終のフィット感に影響しています。その感触は「手袋をしたまま新聞をめくることができる」といわれるほど。

グローブとしては決してお安くはないプライスかと思いますが、製造過程の工程数や職人の手仕事、そして200年以上も変わらない製法を守り続けている伝統を想えば、価格以上の価値を見出すこともできるのではないでしょうか。そして上質であるがゆえ、愛着をもって長い付き合いができる逸品です。早くも年末のギフトシーズン。贈り物としても自信をもってオススメできるアイテムです。お時間がございましたら是非とも店頭にてお確かめください。また、こちらのデンツのオンラインストア掲載については現在準備中の為、ご興味のある方は店舗の方へ直接お問い合わせいただければと思います。

MAIDENS SHOP  山田

“THE STORE BY MAIDENS“
(ONLINE STORE)

☎:03-5410-6686
✉:shop@maiden.jp

2020/12/10

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