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“ANSNAM”「始動」-続編-

MENS |

 

かなりの紆余曲折を経た。

(ANSNAMについては上のリンクより。)

実は例のジャケット、当初のオーダー内容より変更に変更を重ねている。まさかの生地をだ。
ぱっと見の印象は然ることながら、生地にゾッコンだった。生地に夢中だった。
最初はサンプルずばりで。ダブルフェイスのウール。良かった。
生地の在庫がないということでCANONICO / カノニコ(イタリアの老舗。ウール織物で有名。)のウールフランネルに変更。これがまた良かった。

で、まさかのカノニコも在庫なし。慌てふためく。

そんな最中でご提案いただいた生地。
創業100年の歴史を誇る愛知は一宮市にて毛織産業を営む某メーカー様の、ヴィンテージさながらのフランネルがこれまた極上だった。

ここのメーカー様は現代でも「ションヘル織機」を使用し、ゆっくりと時間を掛けて生地を織り上げる伝統的な技法で主にスーツ地やジャケット地を生産されている。そう、ヴィンテージな風合いもなにも、織機がヴィンテージしちゃってる。
(ションヘル織機=ドイツの織機メーカーであるションヘル社型のシャトル織機の俗称。現在は製造されておらず、現存するションヘル織機は50年以上前に製造されたもの。詳細はGoogleで。)

そんな愛嬌たっぷりな(名前の)ションヘル織機は、最新の織機と比較すると1/5程度の非常に遅いスピードで生地を丁寧に織り上げることから、糸に無理なストレスを掛けず柔らかく織ることができるそうで。
故に、しっとり滑らかな質感、優しい風合いになる。

予定とは違うけど、むしろ仕上がりには大満足。
この何とも言えない、曖昧な色合いが気分な説すらある。グレー?はたまた茶系、トープ?

このジャケットを紐解く上でデザインソースについて改めて確認したところ、年代はおろか国までも、出どころ不明なミリタリーブルゾンだったらしい。そして踏襲ではなくオマージュレベル。
中野氏の琴線に触れた正体不明のブルゾンが気になるところだけど、その筋におけるスペシャリストをもってしても前例のないヴィンテージだったということは、そういうこと。
衿ぐりの詰まり具合から、かなり古い年代ではないかとの推測でした。

ポケットがいっぱいあって、かつ動きやすいからお父さんに人気。と言っていた。
え、待って、お父さんって毛玉だらけのニットにズルズルなデニムが相場なんじゃ。
(偏見、いや自分の中のお父さん象。それ即ち自分のお父、、)
世の中、広いもんです。

ポケットいっぱいは確かにリアルで使いやすい。
ひいてはパッチポケットのマチ分量が多くてたくさん物が収まる。内ポケはないけど身頃の4つポケで十二分。
で、後身頃には大胆なスクエアプリーツがあるというのに、サイドベンツまである始末。
それはそれは大変動きやすい。中野氏こだわりのディテールとのこと。

「後ろ姿はプリーツのおかげでボックスシルエットに見えるけど、前身頃はアゴダーツや胸ダーツがあり、ややウエストを絞っています。フランスなんかのワークブルゾンみたいな感覚で、バサッと羽織るイメージで、ワンサイズ大きく着るのが良いでしょう。」(がっつり引用)

その他ディテール
・袖口は剣ボロ仕様ではなくフェイクで三角布
・ベルトは付かないけどウエストにベルトループあり(サンプル元にベルトループがあったから。確かベルトは欠損と言ってた。)

私、たぶん買えません。飛ぶ鳥を落とす勢いにして。
在庫状況 = サイズ3:SOLD サイズ4:1点あり

ジャケットの組下があれば~なんてぼんやり思い、ボソッと聞いてみたら、サンプルの山の中からまさかのパンツが登場。
その瞬間、普段はクールな田中、アガる。
Fendartよりもお洒落に拍車が掛かったシルエット。腿回り少々太め、ゆる~くテーパード。
いや、お洒落というより生地も相まってか、おじいちゃんな風貌。もっと言うなら、引退手前の教授が穿いてそう。

ポイントは深めのワンタック。その、可動域は然ることながら「ポケットに手を突っ込むのが楽」とは先日のお客様との談。
クリースも入り綺麗なパンツなんだけど、日常的で良い。
あえてキタナイ服(古着)と合わせてみたり。革靴ではなくスニーカーでも可。きわどいモノと合わせたモノ(者)勝ち。
要は、けっこう何にでも合う。と思っている。
裾は未処理。概ねシングルになるかと。というよりシングルがオススメです。

私、たぶん買います。(174cm / 64kg 普通体型でサイズ2)

そして写真のレパートリーがなく申し訳ございません。とりあえず穿いてみて欲しい。抜&群だから。

ANSNAMのニットライン「Riverrun / リヴァーラン」
とある海外ドラマに登場する、そして実在する本屋の名称らしく、この名前を激しく気に入った中野氏が半ば強引にネーミング。ニットラインとして分けたことの意味は特にないそうです。笑

そんなRiverrunの門出のタイミングで当店もお取り組みさせてもらうことに。
まず最初の印象。安い。いきなり愚直ですいません。
以前よりニットは製作されてましたが、その多くはHandknitに次ぐハンドニット、カシミアからシルクなど基本的にオーダーメイド向けなモノが多く、私の脳内にはしっかり高価なモノとして刷り込まれていた。

そんなANSNAMのニットがこの価格帯で買えるのか。
もちろん今回リリースしたRiverrunはハンドではないし、いわゆる高級な素材を使った極上の一品ってわけでもない。

遠目から見たらブラウンだけど、おそらくブラウンの糸は使用していない。違ってたらすいません。
目視できる限り、赤、黄、青、緑? たぶん5色くらい。シェットランドウールのような質感、風合い。
で、ボディに合わせて濃い茶のエルボーパッチを付けてもらった。本革と見紛うウルトラスエードです。
(肝心な写真を撮り損ねたと今になって気づいた。)
ちなみにカーディガンになると前立て裏にも補強の役割を兼ねこのウルトラスエードが付きます。

故ステラ=テナントへ捧ぐオマージュ。肩のダブルチェーンステッチがこだわりのディテールみたい。
インスピレーションが多岐に渡ってて、そこか〜ってなることが多い。流石です。
あとはマチ付きの変態仕上げ。しかも左裾だけ。いわゆる大衆的なプルオーバーにカーディガンだけど、わざわざ中野氏が手掛けた甲斐のある一枚。マニアも納得のRiverrunデビュー作だった。

私、買いました。カーディガンのサイズ5。
牧野も買ってました。プルオーバーのサイズ5。

そんなわけで、どちらも在庫はサイズ4のみ。僕らが買い占めたわけではない。
巷で流行りのアンサンブルな着方もオススメ。

WOOL MILITARY JACKET / 143,000yen (tax-in)
Col:Taupe Grey
Size:3 / 4(着用3)

WOOL ONE TUCK PANTS / 66,000yen (tax-in)
Col:Taupe Grey
Size:1 / 2 / 3(着用2)

CARDIGAN with Patch / 41,800yen (tax-in)
Col:Haze
Size:4 / 5(着用5)

CREWNECK KNIT with Patch / 38,500yen (tax-in)
Col:Haze
Size:4 / 5(着用5)

ジャケットへの愛は言うまでもなく、パンツもニットもおじいちゃんっぽくて気に入っている。
カーディガンのボタン掛け忘れてるけど、そこは目を瞑ってください。撮影した日、めちゃくちゃ暑かった。

そして「Fendart」については、またまた後日。

ひと言だけ。最高です。特に生地。

MAIDENS SHOP 田中

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2021/11/16

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