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【RIER】-TYROLEAN PUNK , New Brand From Paris –

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【RIER】
PRADA・MIU MIU・LOUIS VITTONにて経験を積んだアンドレアス・ステイナーによって2019AWシーズンよりスタートした、パリを拠点とするブランドであるRIER。デザイナー自身の生まれ故郷であるアルプス東部、オーストリアとイタリアの間に位置する南チロル地方の自然・工芸、そして伝統的生活様式の中で受け継がれてきた美学と現代の都市生活における文化といった、相反する要素を落とし込むことによるアプローチにてコレクションを発表している。チロルの伝統とパンクの表す反体制的な姿勢からなる”チロリアンパンク”をブランドテーマとして掲げている。


今季22AWから当店にて新たに取り扱いが始まるRIER。チロル地方の伝統的な生活様式への敬意と、それだけに留まらない都会的でモダンなデザインアプローチが特徴的なブランドです。コンセプトやテーマを基にデザインや物づくりを行うファッションブランド、例えば特定のアイコニックな人物やその土地の文化的背景をなぞっていく方法、などに則ったファッションブランドは世の中に少なくはないですが、RIERはそういった手法を謳ったブランドの類の中でも他と一線を画す存在ではないでしょうか。ブランドコンセプトとしてチロル地方の伝統的な~を持ち出すとなると、どうしてもその匂いやイメージが強くなってしまいそうなところ、RIERに至ってはそういったテーマ一辺倒の作り込みでは終わりません。クラシックとコンテンポラリーな要素、ハンドクラフト感を感じさせる生地と大胆なプリント使いの生地、更にはユニセックスとしてのアイテム提案など。むしろRIERの洋服は含みが多い分、受け取る人によって感じるテイストや印象は様々なものになるのではないでしょうか。オフィシャルのルックからはそのコンテンポラリー感も相まって、チロル地方のあの雄大な大自然は一切想像できない程です。そうなると逆にチロリアンなテーマが破綻しているのでは?となってしまいますが、その意外性やギャップみたいな部分の押し売りだけではないのがRIER。例えば生地使い。22AWシーズンのルックでは特にオーバーサイズなフィッティングや中性的なレイヤードに目が行ってしまうものの、アイテムに使われている生地は同ブランドが得意とするローデンウール(起源は16世紀にまで遡るオーストリアのローデレス村発祥の防水性・耐水性・透湿性に優れた昔ながらの機能素材)をはじめとするフェルト調の圧縮ウールだったりします。また、毎シーズン定番としてリリースされているWALKER JACKETもシルエットこそ旬な丸みを帯びた型でありながら、粗野でありながら温かみのある生地の雰囲気やパイピングのデザイン辺りはまさにチロリアンジャケットそのもの。あくまでコンセプチュアルではありながらも、過去に囚われずに伝統を継承していくその姿勢こそが、まさに”TYROLEAN PUNK”なのです。

MAIDENS SHOPにて今週末の9月23日(金)より展開スタート。
皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。

MAIDENS SHOP 山田

2022/09/20

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