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【SHINYA NOMOTO】
2023.11.11(sat) RELEASE

MENS |

 

現代のファッションに捧ぐアンチテーゼ。
紛うことなき天才の手しごとに刮目せよ。

“自身が今まで影響を受けてきたファッション、カルチャー、ミリタリー、ヴィンテージ
様々なスタイルをひとつのマテリアルとして捉え、
新たなデザイン、アイテムをハンドメイドによる個性、質感で再構築し、
唯一無二のプロダクトを展開していく”

― Shinya Nomoto Design Project.

【SHINYA NOMOTO】
1994年 ロンドンのThe Old Curiosity Shopにて作品の取り扱いがスタート。
1996年 恵比寿に自身のSHOP「The Swiveller’s Shop」をオープン。
1997年 Tokyo Collectionに初参加。
以降、定期的なTokyo Collectionへの参加や、海外ブランドの外部デザイナーなど多方面にて活躍。

前回のBLOGで予告したスペシャルな企画。
満を持して明日11日(土)リリースいたします。
モデルは以下の2型。

・HANDMADE PATCHWORK UNION JACK CASHMERE SWEATER
・VINTAGE COWICHAN SWEATER × MOUTON HORSEHIDE JACKET

名前からして、もう、最強説。

野本氏がこよなく愛する英国のトラディショナルなアイテムに、独自のエッセンスを加えたカシミヤセーター。
ヴィンテージカウチンと米軍フライトジャケットをマテリアルに再構築したカウチン×ムートンジャケット。

いずれも野本氏が所有するアーカイブをベースに当店仕様のディテールとサイジングの修正を依頼しました。
はじめての取り組みにつき一抹の不安を覚えながらも、何度かの打ち合わせを経て納品された商品を前に、それらは杞憂に過ぎなかったと悟る。

このひと天才だ。

HANDMADE PATCHWORK UNION JACK CASHMERE SWEATER / 176,000yen (tax-in)
Col:Pink / Burgundy

HANDMADE PATCHWORK UNION JACK CASHMERE SWEATER / 176,000yen (tax-in)
Col:Burgundy

量産が当たり前なこの時代に、人知れず手間暇かけて仕立てられた洋服たち。その佇まいから作品といっても差し支えない。
高校卒業と同時に独学で服作りを学びはじめノウハウを習得した野本氏が手掛けるデザイン、パターン、アイディアは服作りのセオリーに留まることを知らず我が道を行く。

その代表例といっていい今回のカシミヤセーターは、前身頃にユニオンジャックをあしらった凄まじい逸品。
つまりは、「セーターの前身頃をくり抜く→前身頃の用尺に合わせユニオンジャックを作成→『合体』→リブの配置と仕上げ」
甚だ理解が難しい上にユニオンジャック部分の縫製を敢えて魅せる始末に度肝を抜かれた。要は裏がA面。
配色ごとに生地を裁断、縫製してゆく工程を考えると工場が断るのも容易に想像がつく。そして当然ながらパタンナー泣かせでもある。
もとい、作業の過程で決まることや変化が多いだけに野本氏本人が手掛ける他ないという事実。

HANDMADE PATCHWORK UNION JACK CASHMERE SWEATER / 176,000yen (tax-in)
Col:Gray

HANDMADE PATCHWORK UNION JACK CASHMERE SWEATER / 176,000yen (tax-in)
Col:Navy

HANDMADE PATCHWORK UNION JACK CASHMERE SWEATER / 176,000yen (tax-in)
Col:Black

お気づきの方も多いでしょうが、前身頃以外すなわちボディには1970’s~80’s頃の英国製ヴィンテージカシミヤセーターを使用。
Lyle&Scott、McGeorge、Ballantyneといったスコットランドの雄たちが名を連ねるなか、当店との親和性を感じたという野本氏が1970年代頃のCorgiを誂えてくれました。これには我々も大興奮。初見の黒タグを前にし、このまま欲しいという想いを押し殺してGOサインをば。サイズも大きめですし喉から手が出る、いえ、オススメです。

*ヴィンテージボディを使用しているためサイズ感は個体差あり & 身幅を指定(60cm前後)した別注オーダー

実は前身頃(ユニオンジャック部分)の生地もスコットランド製のカシミヤセーターから取っていて、ぐるりとすべてがスコティッシュカシミヤという目に見えない拘り、デザインとの整合性が堪らない逸品でもあったり。

VINTAGE COWICHAN SWEATER × MOUTON HORSEHIDE JACKET / 286,000yen (tax-in)
Col:Natural

英国より海を渡り北米へ。

実は先ほどのカシミヤ以上にセンセーショナルだったのがこちらのカウチン×ムートンジャケット。
巷に僅かしかいないであろうカウチン好きが何故か集う当店の趣向にドンズバだったためオファーしないわけにはいかず。
昨今の相場を考慮するとボディ用のカウチンを収集するだけでも困難極まりないのだが、、快く引き受けてくださりました。

マテリアルは1960’s~70’sのヴィンテージカウチンに、現行の米空軍B-3フライトジャケット。

「身幅を広げアームホールを太くして」というオーダーに対しての回答は、両脇とヨーク(カウチン)および脇下(ホースハイド)の剥ぎでした。
こちらに関してはぜひ実物を前に吟味してみてください。

VINTAGE COWICHAN SWEATER × MOUTON HORSEHIDE JACKET / 286,000yen (tax-in)
Col:Natural

VINTAGE COWICHAN SWEATER × MOUTON HORSEHIDE JACKET / 286,000yen (tax-in)
Col:Natural Gray

VINTAGE COWICHAN SWEATER × MOUTON HORSEHIDE JACKET / 286,000yen (tax-in)
Col:Gray Melange

【概要】

□ 身頃
1960’s~70’sのヴィンテージカウチン
*柄合わせの都合上ダックで統一(当店の趣味趣向に合致)
*赤、黄、緑、オレンジ、ピンクなど原色に近い配色はすべて野本氏ブレンドのハンドステッチ

□ 袖・襟・裾
USAF B-3フライトジャケット(現行)
*肘の丸いパーツは、取り都合が悪ければ手間も相当かかるが、エポレット代わりに加えた贅沢なディテール

□ 裏地
アメリカから取り寄せた珍色のリップストップナイロン これまた珍しいひし形状

□ ジッパー
前立て:10年以上前に購入したIDEAL社製
内ポケット:ボディに使用したカウチンの前立てを取り外し、短く改良して装着した当時のジッパー

□ チンスト
ヴィンテージと見紛う英国製の動物ボタン(現行)
矢印状に入るステッチは野本氏による飾りステッチ

【結論】

□ ディテールが多すぎて箇条書きとなる

今後はより一層淘汰されてゆくであろう個性の産物。
我々としも未知との遭遇でした。

購入できるうちにぜひ。

MAIDENS SHOP 田中

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☎:03-5410-6686

✉:shop@maiden.jp


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2023/11/10

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