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“QUILP by TRICKER’S for MAIDENS SHOP”

MENS |

 

平成最後は、平成生まれの私が書かせていただくとしましょう。
恥ずかしながら、昨年初めてロンドンという聖地に足を踏み入れてから、パンクロックやらロンドンパブ、革靴の系譜などのザ・ブリティッシュが気になってます。
そんな最中でオーダーした逸品 “QUILP” をご紹介。

2008年スタートした “QUILP (クイルプ)” は、「モード」と「アルチザン」を具現化したアイテムをリリースする “TWO-FOUNDATION” の代表兼デザイナー・森下氏により設立されました。
ブランド名の由来は、1800年代に活躍したイギリスの小説家・Charles Dickens (チャールズ・ディケンズ) の作品である「The Old Curiosity Shop (=骨董屋)」の登場人物・Daniel Quilp (ダニエル・クウィルプ) から。
作中のクウィルプは残忍で狡智に長けた、酷く醜い男として描かれており、19世紀の英国を風刺したかのような背格好が特徴。
なお、小人のくせに頭と顔は巨人に勝るほど大きいという謎の設定だが、僕らが想像する一昔前の英国紳士的なファッションスタイルは、”QUILP” のデザインに強く影響しています。

時は現代。”QUILP by Tricker’s” は、ロンドン・ホルボーンの “The Old Curiosity Shop” を運営する靴デザイナー・木村氏の協力を得て、製作がスタートします。
今で言うインフルエンサー的な伝説のシューズデザイナー・”John Moore (ジョン・ムーア)” が、1980年~90年代にかけて製作した、前衛的なデザインのシューズにインスピレーションを受け、オリジナルの木型 (ラスト) を作成。
その木型をベースに制作を担うは、靴作りの聖地ノーザンプトンの中でも最古のシューメーカーである Tricker’s。
英国の世俗的な音楽や文学の背景を感じながらも、オーセンティックやヴィンテージという枠では捉えきれない革新的なデザイン・スタイルは、「唯一無二」という言葉がよく合う。
機能性に特化するわけではなく、デザイン100%でもない “QUILP” の世界観をご堪能ください。

ONE EYELET MARY JANE SHOES / 97,000YEN (EX-TAX)
SIZE:6 / 6H / 7 / 7H / 8

質実剛健な老舗らしからぬ、可愛らしいフォルムでいてメリージェーンときたら意外性ナンバーワンでしょう。
ラウンドトゥでボテっとした見た目に反し、ワイズは小さく設定してありますので履き心地はシャープ。
(一般的に国内で出回っているインラインのワイズより1つ細い “ワイズ4” でオーダーしてます)
屈強なカーフレザーにコバの仕上げがビジュアル的に相反しててグッとくる秀逸なバランス。もちろんレザーソールです。
レディース的な要素が巧みに噛み合って、「スタイリング映え」する一足に仕上がりました。
黒ベースなので、その日の装いに合わせてソックスに色柄を取り入れたり。ボトムスはキレイめトラウザーだけではなく、シルエットやニュアンス系、敢えてデニムと合わせてみたり。ヴィンテージとも上手く噛み合いそう。
秋冬は Corgi のソックスを履いてツイードジャケットを羽織る。みたいな事をやりたい。
これぞ “QUILP”っていうストレートな靴ではないですが、やはり「唯一無二」感は強め。
このメリージェーンも数年ぶりにオーダーが入ったそうで。もちろん今季も当店のみ。
また、”QUILP” はオーダーの際に「アッパーのレザー」「ソールの種類・カラー」「ウェルト・アイレットのカラー」などを選べるので、同じ型でも2つと同じものは存在しない。店の色が出て面白いのです。
“for MAIDENS SHOP” というのも、そういった意味合いで題した次第でございます。

フリーハンドカリグラフィーを用いて描かれたインソールロゴもお気に入り。
足に馴染むまでは修行の如く大変でしょうけど、履き込む価値はあります。
言いたいのは、こんな靴ないでしょ。という。
老舗のバックアップがあっての、完成形に近い「唯一無二」のレザーシューズ。是非。

ONLINE STORE』 掲載しております。
※書き忘れてましたが、ウエアも数型入荷しているので上記リンクよりご確認ください!

ちなみに個人買いするか検討中。
それでは、”令和” でお会いしましょう。

MAIDENS SHOP 田中

2019/04/30

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