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“SUN/Kakke -BARREN CTM-“

MENS |

 

綺麗な服を丁寧につくる/
手仕事/
着ることの喜び/
お洒落する/
特別な日の特別な服/
丸く収まらず/
四角四面でもない/
均整のとれた美しいかたち/
▽三角形

「MADE WITH PRIDE IN JAPAN」

SUN/Kakke=サンカッケーのこと、こちらで書かせていただくのはとても久しぶりな気がします。振り返ってみれば、店舗移転5周年記念で製作した別注以来の入荷だった。
国内外問わず、今でも当たり前のように年2回ペースで新シーズンのコレクションを発表するサイクルがファッション業界では定番となっているなか、SUN/Kakkeはその既定路線に沿うことを辞めたようです。独自の路線を進んだ上で他ブランド以上に四季折々を楽しめる服が多く、展示会へお邪魔すると己の好みや気分が研ぎ澄まされる感覚に毎度陥ります。良い意味で。そして服から知識を得るという希有な経験ができるのも醍醐味でして、SUN/Kakkeの素晴らしさは服以上の何かを吸収できることだと思います。そうですね、服に関してはデザイン然り生地から背景まで振り切っているので、潜在的に物欲が掻き立てられるモノが多くて正直なところ困っちゃいます。いつからかインポートには目がない私ですが、何故だか毎回のように大枚を叩いては満足感に浸っている。店頭でSUN/Kakkeを着ていると結構な頻度で「それどこのですか?」と聞かれるのも、自分で着ていながら納得できる。だって反対の立場だったら気になってしょうがないですもの。

そんな素晴らしいモノ作りをされている方の服をご紹介できるのは光栄なことですし、それ以上に恐縮しているわけですが、自分の言葉でリコメンドさせていただきます。ではでは。

BARREN CTM / 50,000YEN (EX-TAX)
COL:ASSO
SIZE:S

BARRENという、ウエスタンスタイルのトラウザーがございます。
これまた形が美しく、ひとたび足を通せば病みつきになること不可避なトラウザーです。
BARRENを直訳すると「不毛」。なんら不毛な要素など見つけられませんが、所持欲を駆り立てられるって側面ではある意味不毛な気もします。
組上のジャケットがございますが、ちょうど丁寧に仕立てられた綺麗めなトラウザーを探していたところでしたので、今回はBARRENのみをオーダーした次第です。

特筆すべきはCTM=カスタムについて。
貴重なアーカイブの生地、とりわけヨーロッパの古いデッドストックの生地を贅沢に使用して仕立てていただきました。
年代はおろか素材の混率までも不明瞭な生地たちではありますが、実物に触れていただくとそんなことはどうでもよく思えるくらい説得力が桁違いです。そして生地の端を靴ずれに。これがかなり洒落ている。(上の画をご参照ください)
*ブランドタグ及び製品タグの素材表記は一律「毛 100%」となっておりますが、実際は異なる場合がございます。なお、製品に不備はございませんのでご安心いただいた上でお買い上げください。

計6本オーダーしましたが撮影前に1本売れてしまったので、現在ストックしている5本をご紹介いたします。

Blue

恐らくはフレンチリネンなコシのある質感。それこそフレンチブルーな発色が目を惹く。コットンブレンドの可能性もありますが、判別でき兼ねます。ただ、そんな質感。光沢感も適度にカジュアルしていて、気が早いけどトップスは白Tに足元はレザーのミュールで合わせたい。

Khaki Rainbow

カーキベースの多色使い。遠めからだと玉虫色っぽく映るコチラは、やや毛足感が残る英国製のモヘア。高確率でウール混。
地の目をセオリーとは逆で横に使っている変態気味な1本でマニア向き。(生地寄りor最初の画をご参照ください)

Brown Khaki

5本中もっともライトウェイトで艶っぽい存在感が光るコチラ。ドレスにも寄せられるトロピカルウール。使い勝手の良いダークブラウン。
レザーシューズはもちろんスニーカー合わせも間違いない。汎用性は恐らく今回のオーダーの中でも随一。

Brown

欧州の古いハンティングウェアを彷彿させる肉厚な生地。コットンウールでしょうか。ウールの混率が高いと思います。
ブラウンはブラウンなんだけど一概に言い切れない曖昧な発色。例えるなら漢な生地。お好きな方多いと思います。

Black Multi Stripe

最後のピースはクラシックな黒ベース×マルチストライプ。(グリーン・ブルー系の2色使い)
距離を取ると織目が柄っぽく映るのがポイント。靴ずれに明記ありで英国製のウールでした。夏季以外のシーズンを長くともに渡り歩けそうなのでオススメ。

Black Multi Stripeを着用。178㎝のスタッフでこの丈感。174㎝の私でもノンクッションで穿けるレングスの長さでした。
ジャストサイズの501程度のワタリに対して裾までストンと落ちるシルエット。で、このレングスです。抜群でしかない。
ベルトレスですのでウエストが少々大きく感じる方はシンチバックをギュッと絞ってしまいましょう。ウエストは最大86cmからシンチで82cmまで絞れます。好みにもよりますが、腰位置で穿いたとてシルエットは損なわないから問題ないかと。タックインする場合はウエスト位置を上げ気味で。それとサスペンダーボタンもございますから吊ってあげるのもお洒落じゃないですか。このディテールも漢らしくて好きです。
ストイックな仕様かもしれませんが、ベルトループを省いたこととセンタープレスのおかげでスマートさに拍車が掛かっているんですね。要はバランス。
本来はサイズ展開を設けたかったのですが、生地のメーターが足りず。当然の如くデッドストックの生地につき限りがございますから、これら全て1点モノになります。

例に漏れず、どの生地にしようかと考えてしまっております。最近、服を買いすぎているからパンクしそう。
これはマストバイなので、ピンときた方々は私が暴発する前に回収しちゃってください。物理的に諦めさせて。

端境期の今がまさにタイミングです。4/5はウール主体の生地ですが、いずれも春と秋がメインシーズンになるでしょう。騙されたと思って〜とはよく言いますが、BARRENはとにかく足を通していただくに越したことはありません。どうぞ積極的にお試しください。

次回はコチラをご紹介いたします。来週中にはっ。

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☎:03-5410-6686
✉:shop@maiden.jp

MAIDENS SHOP 田中

2021/01/26

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