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“PAM DIETRICH” from Santa Fe, New Mexico -season2-

このご時世で途轍もないモノが入荷して参りました。感謝に尽きる。
“PAM DIETRICH”　本日ローンチしております。

【PAM DIETRICH / パムディートリッヒ】
2020年3月で67歳を迎えた通称”Mother of Leather”ことPam Dietrich。
1971年にレザークラフトを始め、そこから49年に渡り作り続けているレザーマスター。
ニューメキシコ州サンタフェを拠点とし、オーダーメイドのみを受け付けるプライベートテイラーとして活動。
最高級ディアスキンを用いたレザージャケットやバッグは、デザイン、裁断、縫製と全ての工程を彼女がハンドメイドで仕立てている。
サンタフェを始めとするローカルな顧客から、著名アーティストやハリウッドスターなどを顧客に持つ。

なにはともあれ。なにはともあれですよ、Pamのエッセンスや製作に至るまでのアレコレを実際にサンタフェまで赴き、Pam本人と商談を繰り広げたバイヤー牧野が執筆したBLOGに目を通しておいてください。ネタバレじゃないけど、前回オーダーしたジャケットをベースに今回はリピートしてますので。

昨年で67歳ということは、、僕らが危惧しているのは、いったいいつまで現役を続けるのか？
突然引退を宣言されたら堪りません。”Mother of Leather”の異名に恥じない(というより超越してる)彼女の作品をもっと見ていたい。作品って言っちゃってるけど洋服です。でも普段着なノリではないかも。だからどうにかデイリーに落とし込む方法を模索してる。
己の懐を脅かすこととなるのは目に見えてましたが、そんなもんは頭の片隅に追いやって「モノはあるうちに」と勝手な精神を働かせた。そう、目をギンギンにして個人オーダーを乗せてました。ベストに続き念願のジャケットを入手。あ、やばい、最高です。
店頭用にはこれよりお披露目する2着をご用意いたしました。

~~MY JACKET DEERSKIN~~
~~COL：Black×Turquoise Stone~~
~~SOLD~~

初回のオーダーで製作したMAIDENS SHOP FITの”MY JACKET DEERSKIN”をリピート。前回と同様にディアスキンの表革で。そしてシルバーコンチョボタンにナチュラルターコイズの前立ても変わらず。
革は仕入れのタイミングで質感が変わってくるようです。微々たるものですが。以前に増して含油量が多めな気がする。セカンドスキンなんてのは過剰な表現だけど、言いたくなるのは分かる。この軽さは反則。極上って胡散臭くてあまり使いたくない言い回しだけど、これに限っては極上でいい。驚くほどしなやか。柔よく剛を制しちゃってる感じです。
有り難いことに初回は瞬く間に旅立っていったものですから、デザインからサイズまでいっさい手を加えずに再度オーダーした次第ですので、今季もまたお見逃しなく。

~~MY JACKET DEERSKIN~~
~~COL：Smoke×Asso Stone~~
SOLD

そして此奴が煩悩を刺激してくる。最近の悩みのタネは「これが欲しい」です。
まずデザインからサイジングまでは1着目のジャケットと同じです。厳密に言えばコンチョボタンに付く天然石をターコイズからボディの色に合わせて変更。この工程はPamに一任してアソートで仕上げてもらったわけですが、完璧でした。笑
特筆すべきは革です。スモークカラーのバックスキン。牡鹿の皮の銀面を起毛させた革です。これがかなり肉厚で堅牢。いや、耐久性のテストを試みたわけじゃないですけど、見るからに堅牢そうだなって。ウェイトもそこそこ。と言うより重たい。着てるって感じがかなり強調されそう。
レザーステッチをバイカラーで仕立ててもらったので、1着目のスタイリッシュな印象とは見違えますよね。なんと言うか、粗野感。そして革の傷跡は省かない。これぞPamのエッセンスでしょう。あえて残しのレザーステッチでリペア風。これが装飾のようでデザインになるんだから、もう本当に頭が上がらないっす。同じ仕様、同じ革でオーダーしたとてまったく同じモノにはなり得ませんから、当店のオーダーを介してるとはいえ紛ごうことなき世に一着でしょう。どんな買い気でいらっしゃっても構いませんので、またとないこの機会に袖を通してみてはいかがでしょう。

172cm / 57kg