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【SEVENTY FIVE】AW24 -NEW COLLECTION-

MENS | #seventyfive

皆さまお気づきでしたでしょうか。

今年もひっそりと店頭にこのパンツが並んでいることを。そう、SEVENTY FIVE LONDONからまたまた当店別注パンツがひっそりと到着しております。

と言っても去年はタイミングがなくBLOGもかけていなかったので、あまりご存知ない方が多いブランドなのではないでしょうか。

スタッフも偉く気に入っていたので、スタイリングでよく登場していた記憶があります。

なので、ひとまずはブランド説明からどうぞ。

【SEVENTYFIVE (セヴンティファイブ）】

Seventy FiveはJanny Jingyi Yeによって設立された職人的ファッションブランド。
ノースロンドンのスタジオでデザイン、制作、生産を行っています。

Seventy Fiveは、中国の美意識の歴史に根ざした現代の中国ファッションがどのようなものかを考えており、19世紀末から20世紀初頭の中国の記録写真、雑誌、イラストレーション、そして家族の写真やオーラルヒストリーと私たち自身の家族の歴史を組み合わせることで、中国の美学とアイデンティティを表現しています。

Seventy Fiveはスローファッションの哲学を実践に取り入れており、ヴィンテージやアップサイクルの生地を使い、自社で天然染料を使用。倫理的に調達された素材を使用することで長持ちする服を生産している。そうすることで、インスピレーションの源となった人々や思い出と同じくらい長く生き続ける服を作ろうとしています。

もともとMAIDENS SHOP WOMENの仕入で訪れたのが始まり。

その当初はSHOPで入れる予定は無く見送っていたのですが、その翌年のコレクションが見事に刺さりまして。

で、色々と見させてもらっているうちに、いい感じのDEADSTOCKのWOOL MELTON生地が見つかり、インラインにあったDRAWSTRING TROUSERSをメンズサイズの２/３（L/XL）相当でオーダーしたのが去年モデル。広めに設定したウエストをギュッと絞って履くだけのらくちんワイドパンツ。すこーしだけテーパードしてるかしてないかくらいのシルエット。

このパンツの良さは何といっても生地。ブランドを知らなくても生地に惹かれて購入してくださる方が多かったこともあり今年は3生地でご用意しました。
シルエットも以前のものよりテーパードを強くし、ワイドシルエットは感じられながらも足元の納まりが良くなるようにアップデート。とは言えやはり一番の強みは生地にあるので、そこに惹かれる人が大半でしょう。私もそうです。

なので今回は3生地ともLONDON CLOTH COMPANYの生地からピックアップ。

LONDON CLOTH COMPANYとは、今やほとんど使用されなくなった、1870年頃から1960年代までに製造された旧式の機織り機を用い、今もなお伝統的な機織りを行っている小さな紡績工場。
そこでは羊の種類によって異なるウール本来の色と風合いを生かし、一切染色を施さず、旧式の織り機で織り上げる。そうすることで現代の最新鋭の織機では織り上げることのできない、素朴で温かく、ざっくりとした独特の懐かしい風合いに仕上がります。

この旧式の織り機、稼働している動画があるのですが、全てのパーツが一定のリズムで寸分たがわず嚙み合っており、これがとても規律正しく美しい。しかし設立者本人のダニエルが語るように実際の生地を織り上げる機織りに関わる時間は、全体のほんの一部で、機織り機の組み立てから細かな調整、原料の毛糸を経糸となるドラム型のビームに巻き付けたり、緯糸となるボビンにセットしたり、それ以外の準備に多くの時間を費やしているというのがよくわかります。

だからこそ既存の大量生産の製品にはない、人の手から作られる温かみのある製品だからこそ、今も多くの人々の共感を呼んでいるのでしょう。

前置きが長くなってしまいましたがここから入荷アイテムのご紹介です。