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“LESCA LUNETIER” -French Heritage- ①

梅雨明けはまだですか。(突入ったばかり)

来る常夏に備え、ぼちぼち盛夏を彩る小物をお探しの方もいらっしゃるのでは?
自分としては、2~3年の周期でやってくるサングラス欲の真っ只中です。今年は新しモノでも誂えようか。
もう頭のなかはグラサンのことでいっぱい。

てなわけで、本日はLescaのご紹介。今夏に向けて密かに仕入れておりました。
残念ながらコロナの影響でSaint Rita Parlorのリオーダーは叶わず、、ニールはきっと元気です。
これはそういうタイミングだということで開き直り、兼ねてより取り扱いを志願していたLesca社へ猛アピール。
紆余曲折を経て、晴れてフランスより当店にやってきてくれました。

【LESCA LUNETIER / レスカルネティエ】
“French Heritage=フランスの伝承”と自らの活動を位置づけるレスカ家によるアイウェアブランド。
古くより手作業の文化が根差し、眼鏡の産地としてヨーロッパに於いても中核的な地域として発展してきたフランスの東南部、スイス国境近くのジュラ地方。
このジュラ地方にて20世紀初頭から眼鏡に携わってきたLesca家は、1964年に自身のブランド”Lesca LUNETIER / レスカルネティエ”を立ち上げ、以来ジュラの伝統的な眼鏡製法やフレンチトラッドなデザインのエッセンスをアップデートさせて行く。デザイナー兼ディレクターのジョエル氏は、ヴィンテージフレームの収集家としても世界的に有名な人物。

「最新の設備を持つ工場よりも手早く眼鏡を作り上げてしまう熟練した職人技」だったり、「ヴィンテージの眼鏡をそのまま再現できる設備や金型が未だに存在している」ことなど、Lescaはジュラに眠る貴重な資産から恩恵を受けており、役目を終えた工房たちも姿かたちそのまま残されているようです。
また、大量生産が求められる現代に於いてもアナログチックな眼鏡作りは続いていまして、

① 職人によるハンドメイドで製造される”Atelier Line”
② ヴィンテージの生地を用いて再構築的にフレームを成型する”Vintage Material(Upcycling Acetate) Line”
③ 未完成品として倉庫に眠っていた貴重なプロダクトを収集し組み立てた”Lesca Vintage Collection”

このように、特筆せざるを得ない3つのラインがLescaには存在します。で、この他に現行のコレクションが並ぶわけです。
「ヴィンテージのデザインエッセンスを踏襲して逸脱しないことを心掛けている」とはジョエル氏談。なるほど、フレンチヴィンテージのムーブメントを眼鏡業界に巻き起こしたキーパーソンたるや。フレンチアイウェアの黄金期とされる1940’s~50’sのヴィンテージはもちろん、時にはaround 70’sと年代の浅いフレームからデザインを抽出することも。

ODET / 80,300yen (in-tax)
-Lesca Vintage Collection-

当時、日の目を見ることなく時代に取り残された未完成品たちをLescaがプロダクトに昇華させたLesca Vintage Collectionは極めて希少です。
フレームから部品に至るまでを当時のモノで、当時の製法により組み立てられているからリアルヴィンテージと見紛う出で立ち。こちらのODETは、GARGOYLE(ガーゴイル)と呼ばれるクラウンパント派生の変形デザインが極めつけのモデル。フレンチヴィンテージフレームのなかでもスペシャルピースとして認知される極上の一品が、まさか当店に入荷する日がくるとは思いもよらなかった。ちなみにオリジナルのガーゴイルは優に10万を超えてきます。
＊ブランド関係なしにこの形状をGARGOYLE(ガーゴイル)と呼ぶ。主な製造期間は40’s～50’s。

Lesca Vintage Collectionから初回の入荷ではこの一本のみでしたが、まさかの近日中にもう一本加わる予定です。しかも、黒フレーム。モデルは異なりますが。
アノニマスなヴィンテージ品ともなると市場価値がグンと上がり高値で取引されることが専らですから、そこまでは求めないけどフレンチのエスプリを感じたいという方にはLescaです。眼鏡界の巨匠にしてフレンチアイウェアの雄、その意匠は是非店頭でお確かめください。

La Corb’s / 40,700yen (in-tax)