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“JAMES COWARD” -New Collection 21.11.6.(sat) Release.

MENS |

 

今週末はスペシャルなリリース祭りです。
重い腰を上げて(絶賛腰痛中)BLOG書きます。

さて、半年ぶりにJAMES COWARDの新作をリリースいたします。


【JAMES COWARD / ジェームスカワード】
JosephとDanielによって立ち上げられたカナダ、バンクーバーを拠点とするブランド。
彼らは、ファッションの枠組みからではなく、映画、文学、建築、写真、彫刻、音楽からインスピレーションを得ており、現代のトレンドや洋服の意味を意識的に否定し、本質的、普遍的な洋服造りへのアプローチの再解釈を追求しています。
春夏・秋冬でコレクションを発表していく従来のファッション業界のシステムではなく、各ショップとリレーションシップを取りながら、その店にあった商品を自ら提案し作成していくというスタイルでブランドを展開しています。


コレクションブランドとは程遠くローカルなスタンスに我々も共感ばかりのJAMES COWARD。
今回は個人的にも渇望していた「あの生地」がリバイバル。必見です。
そして巷で話題のニューカマーも日本初上陸。ぜひ最後までお付き合いください。
ということで「あの生地」を使用したセットアップより。

REPLICA WORK JACKET / 93,500yen (tax-in)
Col:Oatmeal
Size:3 / 4 / 5
EDITION:23

FLAT FRONT TROUSER / 60,500yen (tax-in)
Col:Oatmeal
Size:2 / 3 / 4
EDITION:20

JAMES COWARDといえば黒。
そんな先入観も杞憂なもので、このオートミールがとんでもなく良かった。文字通り期待を裏切られまして。
冬支度真っ只中の季節柄ではありますが、4年ぶりのベルギーリネンです。秋冬にリネン。それ即ちロマンか否か。

ん〜、極上。
凹凸のある粗めな表情にこの重厚感。まるで麻袋のようなヘビーオンスリネン。
それでいて滑らかな質感ときたら太鼓判を押すしかございません。
ブリーチと遠からず近しい加工を経たリネンの表情は唯一無二。

英国のツイードにオーストラリアンウールと地域に根差したテキスタイルがあるように、ベルギーといえばリネン。
お隣のフランス北部からオランダ南部まで含めたフランダース地方はリネンの産地として有名ですね。
近年ではリトアニアからアメリカ、国産のものまで目にしますが、最高級と謳われるベルギーおよびフランス産のリネンはこれまた別格。
ことヘビーオンスのリネンに関してはベルギー産に軍配が上がるかと。産地によるのでしょう。

ジャケットは前回リリースしたTHE CONMAN(モールスキンジャケット)とベースは同じだけどディテールが違う。ポケットの仕様に若干の変更がある程度なので詳細は割愛します。
短丈幅広のシルエットはやはりgood。秋~春のガーメントなので季節に沿ったレイヤードをば。
トラウザーは地味に新型のフラットフロント。ノータックなので腰回りに分量があり穿き心地◎
そしてヒップにパチポケ×2が付きまして、利便性がぐんと高まりました。ジーンズのようなスタイルですね。

REPLICA WORK JACKET / 93,500yen (tax-in)
Col:Black
Size:3 / 4 / 5
EDITION:20

FLAT FRONT TROUSER / 60,500yen (tax-in)
Col:Black
Size:2 / 3 / 4
EDITION:20

JAMES COWARDの真骨頂a.k.aブラックリネンもございます。この荒々しくも惚れ惚れしいベルギーリネンの表情にヤラれ、当時の上司に頭下げて買わせてもらったのも淡い思ひ出。今でも店頭で着用してます。(4年前とは別生地&型違いますが!)

手前味噌ですが、ブラックリネンの醍醐味といえば経年変化。生地のヤレ具合や色落ちが堪らないの。
古い衣服に理解を示す方であれば心を鷲掴みにされることでしょう。
そしてデニム以上にフェードとやらの進捗が分かりやすい(すぐにヤレてしまうわけではない)ので、服を育てたいという気概をお待ちの方にはぜひ試してほしい。
蛇足ですが、時を経ても変わらず良いと思える何とも言い難い魅力がJAMES COWARDにはあると思います。それはデニムだったりバスクシャツといった世の定番に相当する、適度に良いあの感じ。

WORKSHOP SHIRT / 39,600yen (tax-in)
Col:Oyster
Size:2 / 3 / 4
EDITION:20

WORKSHOP SHIRT / 39,600yen (tax-in)
Col:Navy
Size:2 / 3 / 4
EDITION:20

そしてJAMES COWARD史上初のシャツが本邦初公開。
開襟ワークシャツスタイルにスナップボタンを採用する閃きが興味深い。ウエスタンシャツですか?と聞かれるのも頷ける中性的な仕上がりです。
REPLICA WORK JACKETと同様に身幅たっぷりショート丈。シルエットでいえば一般的な開襟シャツのソレ。
小刻みにサイズをご用意しておりますのでお好みで。サイズ4までUPすると着用の通り。バカンスなムードで羽織れます。

いや~、しかし特筆すべきは生地でしょう。またしても。

Oyster:75% Linen 25% Silk
Navy:53% Linen 27% Cotton 20% Silk

なんとも珍しい組成。Fabric originにベルギーとの記載があったものだから疑問に思いダニエルに尋ねてみたところ、流石に固有名詞は出てこなかったけど「非正統的なリネンを織るベルギーの工場と協力して作った」とのことでした。

やはり普通ではない。
Oysterはリネンの風合いが強めでザラっとした表情。ネップあり。
Navyはコットン混なだけにしっとり滑らか。むしろリネン混という事実を忘れてしまいそうな風合い。

非常に甲乙つけ難いのだけれど、気分的には春夏色強め。
補填するわけではございませんが、彼らにシーズンサイクルだとか、いわゆるファッション的な固定概念を説いたところで無意味です。無力化されます。
氏曰く、「JAMES COWARDでは西海岸の温暖な気候の中で、すべての季節に適した衣服をデザインしている。 これらのシャツは夏に単独で着用すると素晴らしいと思うけれど、シーズンを通して他の衣服と重ねることでひと味違った雰囲気を楽しめるはず。」とのこと。

愚直でいいじゃない。我を通すスタイル。
なんなら冬の短い日本の気候には合っている気がする。今時期はニットソーにONしちゃって。
JAMES COWARD的にも革新的な新型と訴えておりますことですし、ぜひ袖を通してみてはいかがでしょう。

最近ではブランドネームの記載がないタグにもグッとくる。
10年、、いやはや50年と先の未来でこれらがドネーションされたとして、いったい誰がJAMES COWARDだと認識できるでしょう。
何十年と先の服に対する価値観は計り知れませんが、後世には得体の知れない、確かに上質な服として映るのか。
デザイナーたるもの多少なりとも自己顕示欲はあると思いますが、そこが真逆でクールなのよ。

結びです。今週末は2セットアップに2バリエーションのシャツをご用意してお待ちしております。
店頭・オンラインストアともに11月6日(土)発売。

JAMES COWARDを愛し、JAMES COWARDに愛された(と勝手に思っている)私がお届けしました。よろしくどうぞっ。

MAIDENS SHOP 田中

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✉:shop@maiden.jp


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2021/11/05

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