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【LEA BOBERG】 SPRING / SUMMER 2024
COLLECTION 04 “STAY WITH” Vol.2

MENS |

「余白」。彼女の洋服に袖を通したときこの言葉が頭に浮かびました。
何も記されていない白い部分である「余白」。書道においては「余白の美」とも言われ、黒で書かれている部分と同じくらい白い部分は大事と言われています。そもそも「余白」を楽しむという感覚は日本人独特の美意識とされています。もちろん今となっては海外でも認識されるようになっていますが、彼女の作る洋服にはたしかにその「余白」がデザインされている。
何もないということではなく、彼女らしいディテールがありながらも軸は余白(空間)。その「余白」の使い方、見せ方次第でいかようにも輝き方を変えてみせてくれる。
彼女の名はLea Boberg / リア ボバーグ

 


【Lea Boberg / リア ボバーグ】

デンマークにルーツを持ち、現在はロンドンを拠点に活動する女性デザイナー・Lea Boberg氏。
Casely-Hayfordでパタンナーとしてはたらく傍ら、2020年に自身のブランドをスタート。
彼女のテーラリングは柔らかさと親しみやすさに支えられており、女性の強さを自身のプロダクトを通して体現。
細部まで精巧に仕上げられたカッティングと高品質の素材が共鳴したプロダクトの数々には、
彼女のモノ作りに対するアイデンティティが反映される。


 

D.W.VEST (JAPANESE AIR FORCE WOOL) /  121,000(in-tax)
Col : DARK NAVY
Size: 3 

D.P. TROUSERS (JAPANESE AIR FORCE WOOL) /  165,000(in-tax)
Col : DARK NAVY
Size:1 / 2 / 3 

最もスタッフの着用頻度が高いD.W.VESTとD.P. TROUSERS。ベストがあるかないかだけでスタイリングの品が格段に違う。加えてネイビーの無地とくればなおさらでしょう。ガブリエラのビスコースシルクとの相性が抜群に良く、既に春というよりかは夏のスタイリング提案です。生地はJAPANESE AIR FORCE WOOLを採用しており、特有のトロミに特徴的な深いプリーツにより生まれる皺の曲線が海のうねりの様な大胆ながらもしなやかなで革靴との相性はもちろんのこと、手元のスニーカーで合わせても様になる。これは生地違いでリピートしたくなるアイテムです。

R.P.L. BLAZER (JAPANESE AIR FORCE WOOL) /  203,500(in-tax)
Col : DARK NAVY
Size:2 / 3 / 4

彼女らしい低めのラペル位置や断ち切りの仕様、ボタンの付け方など特徴的なディテールはありながらも見た目の印象は静かだ。それは、彼女自身のパーソナルな部分が反映されており女性の内面的強さを表している。当店にてリアを招いてオーダー会をした際に本人が言っていた。わざと両脇に広い空間(余白)を作っていると。生地の動きが生まれることもそうだが、あえてその空間を埋めないことでジャケットという硬いイメージと上手く距離を取っているように思えた。日常的に着てもらいたいという想いもあり、袖を通した感触は軽く滑らか。
そのまま無地の白Tで堪能するも良し、この余白をより美しく感じるために、インナーに柄や色を入れるのも効果的ではないでしょうか。

 

 

R.P.L. BLAZER (JAPANESE TROPICAL WOOL) /  198,000(in-tax)
Col : BROWN STRIPE
Size:2 / 3 / 4

D.P. TROUSERS (JAPANESE TROPICAL WOOL) /  170,500(in-tax)
Col : BROWN STRIPE
Size:1 / 2 / 3 

先程のネイビーの生地と比べるとややハリコシが感じられるJAPANESE TROPICAL WOOL。色味はブラウングレーとでも言ったところでしょうか。シンプルに生地が良い。あまり多くをここで語ったところで袖を通さないと伝わらない部分が多いので困ってしまいますが、見た通り程よくクラシカルな雰囲気もあり、カジュアルにも楽しみやすい。セットアップで!いや、もれなくベストも併せて3ピースで!と言いたくなるところですが、ベストに限っては完売致しました。ありがとうございます。

D.W.VEST (JAPANESE AIR FORCE WOOL) /  115,500(in-tax)
Col : BROWN STRIPE
Size: 3 

彼女は今後について聞かれると、「自分のブランドを大きくすることはない」と言っていました。それは自身の目の届く範囲で活動をしていくということ。彼女は急がずゆっくりと時間を掛けてモノづくりに向き合っています。それはとても豊かなことだと我々も共感している。まだまだメジャーではないこのブランドを少しでも共感してくれた方に向けてひとつひとつ届けていきたいと思います。

何も記されていない白い部分である「余白」。そこには何もないのではなく、想像することで完成させて楽しむための余白。何か足りない部分があってこそ、美しさが際立つというのは、人間の本質と似ていますね。だから惹かれるのかもしれません。

MAIDENS SHOP 五十嵐

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2024/02/29

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