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【ARPENTEUR】from Lyon , France
“2024 SPRING/SUMMER COLLECTION”

2011年にフランス・リヨンにて誕生したARPENTEUR。ブランド名は測量士を意味する古いフランス語。また、バンド・デシネ（セリフのない漫画）の巨匠メビウスが描いたSF コミック「アルザック」に登場するキャラクターのニックネームが由来。この作品は宮崎駿の代表作「風の谷のナウシカ」を制作する際に、参考にしたことでも有名である。

“100% MADE IN FRANCE”

ブランド当初より10 年以上にわたり、フランスに根差したカルチャーを大切にしている。70 年代や 80 年代のスポーツウェア、古いテニスギア、古い Ventex （フレンチアディダスのアイテムの製造で有名なフランスの製造会社）などのヴィンテージやワーク、ミリタリーをベースに100% MADE IN FRANCEで作られるコレクションは、機能的なフレンチカジュアルを体現した洋服を提案し続けている。

“洋服の表現方法としてのイラスト”

洋服はもちろんだが、毎シーズン楽しみなのがイラスト。従兄弟であるデザイナーのローラントとマークはシーズンの漫画のアイデアをスケッチし、それを「タンタンの冒険」の作者HERGÉ / エルジェの弟子である、フランス人アーティストのRÉGRIC / レグリックに渡して完成させる。そのイラストは洋服やブランドのストーリーを伝えるための表現方法として重要な位置を占める。その通りにARPENTEURと言えば真っ先にイラストを浮かべる方も少なくはないだろう。

“フランス洋服文化のアイデンティティ”

提携する工場は、リヨンから車で行ける距離や手の届く範囲内で生産を行っている。従業員数 4 人の小さな会社から、従業員数 12 ～ 30 人の大きな工場までさまざまで、1 つまたは特定の数の洋服の種類を専門としている。これらの工場の従業員のほとんどは 20 年以上の経験を持つ熟練の職人である。地元フランスの工場で作られた洋服には、ARPENTEURが大切にするアイデンティティがある。それはスタイル、ギミック、生地、構造、グラフィック、そして洋服の背後にある考え方までも。地元フランスの洋服文化を現代的に表現し、それらが存続し続けることを強く望んでいるのだ。

UTILE / 126,500 yen (tax-in)
Col：SAND
Size : M
Matl： cotton 43% / nylon 39% / linen 9% / ramie 9%

コットン、ナイロン、リネン、ラミーの4者混の表情ある生地は、かすれたネップやシャリ感、さらには特有の上品な光沢が目を惹き、高い耐水性と防風性を完備する。裏地は表地の色に近いワントーンのキュプラの総裏で、形はゆったりとしたラグラン仕様で均整の取れたバランスだ。デザイナーのマークは「一見すると、私たちの服はクラシックに見えるかもしれません。しかし、細部を見ると形や素材の感覚が分かり、それはより”ファッション”になっていきます。」と語る。ARPENTEURの洋服は只者ではない素材感にも注目していただきたい。

UTILE / 126,500 yen (tax-in)
Col：CHACOAL
SIZE : M
Matl： cotton 43% / nylon 39% / linen 9% / ramie 9%

STANDARD / 44,000 yen (tax-in)
Col：STORM BLUE
SIZE : M / L
Matl：combed cotton 100％

ラウンドネックが特徴的なニットは、古い海軍のウェアからインスピレーションを受けて作られた。素材にはコーマ綿と言う熱加工をして毛羽立ちをなくした滑らかな綿を使用しているため、耐久性と快適な着心地を実現している。

STANDARD / 44,000 yen (tax-in)
Col：BLACK
SIZE : M / L
Matl：combed cotton 100％

GRAPHIQUE / 23,100 yen (tax-in)
Col：NATURAL GREEN VALLEY PRINT
SIZE : M / L
Matl：combed cotton 100％

RÉGRICによるスクリーンプリントのイラストは商品名の通り谷間を描いている。ファッションとしても落とし込みやすい配色はついつい手が伸びてしまうだろう。ニット同様にコーマ綿を使用したボディは適度に肉感もあり、柔らかい。シルエットは程よくゆとりがある程度で、今気分なサイズ感ではないだろうか。

GRAPHIQUE / 23,100 yen (tax-in)
Col：BLACK GREEN FALLS PRINT
SIZE : M / L

全力で押し合っていたのに急に力を抜かれたような、マルセイユルーレットで鮮やかにさらりと敵を交わすジダンのような、フランスの洋服にもジダンにもどちらも”抜け感”がある。こってりしたスタイリングに一点取り入れるだけで全体を和ませ、アメリカ、イギリス、日本、等々出自の違う洋服をミックスさせて着ることで、確立されたスタイルを持つARPENTEURの個性がより粒立って見えてくるのではないだろうか。

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