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【BODE】2025 SPRING / SUMMER COLLECTION

MENS |

25年春夏。気温が上がるにつれ、今年はどんな格好をしようかと妄想が膨らむ一方です。
私自身、ここ最近は古着やファクトリーブランドなど普遍的なものの良さに改めて気づかされることが多く、そういった服から歴史を紐解いてスタイリングを考えることが増えました。
なので、デザイナーズの言葉では表現のできないセンスみたいなものが前面に出過ぎてしまうと納得いかないところが出てしまい正直あまり買うことがありません。
ですがBODEは、Emily独自のデザイナーズ的な感性が飛び抜けて良いのですが、古い物に対しての見識も大変深く一着一着に歴史を感じさせてくれます。
古着ライクなノスタルジックな空気感を醸し出しつつ最前線を走るという両軸のバランスが取れた稀有なブランド、BODE。皆様のワードローブに加わってくれると幸いです。
前置きが長くなってしまいましたが、是非読んで頂けると幸いです。

CRITTENDON LINER COAT / ¥225,500 – (included tax)
Size : L
Col : BROWN GREEN

犬の柄がなんとも可愛らしいキルティングコート。
歩いていたり、くつろいでいたり、伸びをしていたりしてます。犬種は何でしょうか。
こちらは60~70年代のキルティングベストからインスピレーションを得てデザインしたもの。
恐らくではありますが、60’sのDUXBAKで同じ配色の鳥柄になっているものがあり、そちらをデザインソースにしているのではないかなと思います。あくまで憶測ですが、、、
そのベストの印象は少しDUXBAKというフィルターがかかっている気もしますが、いなたいイメージ。
BODEの手にかかればそのいなたさを少し残しつつ、素材やパターンなどで工夫を入れ、ファッションに昇華させています。
ですので、例えば古着のデニムに合わせたりしてもアメカジ過ぎないところがポイントです。
世界に20着しかない大変希少なコート。BODE好き、古着好き、犬好きの方はぜひ。

CANDYFLOSS JACKET / ¥176,000 – (included tax)
Size : XL
Col : CREAM MULTI

インドの美しい刺繍が目を引くジャケット。
ここ数年でインドのモノづくりにフォーカスしたブランドが様々出てきて、それに魅了された方も多いのではないでしょうか。
その中でもBODEのアプローチはやはり異質だと思います。
単にインドの技術を見せつけている訳ではなく、BODEの表現したい世界観にインドの刺繍がマッチしたということなのかなと思います。
このジャケットも60年代のオーガンザカラーから影響を受けて作られたモノ。
ヴィスコースの光沢感と刺繍の花柄トリムが煌びやかさを演出しつつ、古着のようなノスタルジック感とインド刺繍ならではの、どこか素朴な雰囲気を楽しんで頂ける、正にBODEの真骨頂とも言えるジャケットかもしれません。

CANDYFLOSS TRACK PANTS / ¥148,500 – (included tax)
Size : M
Col : CREAM MULTI

こちらもジャケット同様、60年代のオーガンザカラーから影響を受けて作られたモノ。
勿論セットアップでもご着用頂けますが、奇抜さはかなり出るので、単体でコーディネートのアクセントとしての使い方がおすすめです。
ジャケットとは打って変わってボトムスはトラックパンツなのでかなりラフな仕様となっています。
ですが、ヒップのポケットはまるでワークパンツのような形のパッチポケットになっており、様々な要素がミックスされているようにも見えます。
上下BODE合わせも当たり前に良いですが、テーラードやデニムのジャケットなど少し重たいアイテムとの合わせにももってこいです。
人からの印象だけでなく、着ている本人も少し陽気な気分にさせてくれるでしょう。

SIGNATURE SCRAWL JACKET / ¥239,800 – (included tax)
Size : XL
Col : BLACK MULTI

筆記体で人の名前であろうものがチェ-ンステッチで施されているこちらは、友人や知人、同級生が一枚の布にサインしその上に色糸で刺繍するという1894年のサインブランケットからインスピレーションを得て作ったジャケット。
皆様も卒業の日に、卒業アルバムや寄せ書きに友人にメッセージやイラストなどを書いてもらった文化があったと思うのですが、アメリカのこの年代には刺繡してもらう文化があったなんて、素敵ですよね。
今や全てデータ化されている便利な時代なので、そのような文化はなくなっていってしまうのでないでしょうか。どんどん簡素化されていて何だか寂しい気もします。
そんな人の手によって生まれた温もりのあるものに価値を感じる方には、このジャケットの良さに気付いてくださるはずです。
今回は黒ボディのワークジャケット型なので、スタイリングに落とし込みやすいかと思います。
他はシンプルでも勿論成立しますが、これだけ多色使いなので、どこかの色を拾ってスタイリングを組んでも面白いでしょう。

SIGNATURE SCRAWL BOXY TEE / ¥69,300 – (included tax)
Size : L , XL
Col : BLACK MULTI

ジャケットと同じ背景で作ったTシャツ。
素材やシルエット云々もはやアートピースと言えるこちらのシリーズ。
Tシャツだとより手軽にアートピースを身に纏えるところがポイントです。

SIGNATURE SCRAWL SHIRT / ¥124,300 – (included tax)
Size : L , XL , XXL
Col : WHITE MULTI

こちらはシャツタイプで白地のボディ。
黒に比べ、刺繍の色味が強く出過ぎないので少し落ち着いて見えます。
シャツとしてのディテールは台襟なしのリラックスした開襟シャツ。BODEのシャツでは十八番となっている形です。
BODEのキーワードとして外せないのが「バカンス」
肩肘張らずに、このシャツをデニムのショーツにサンダルにサングラスをかけてラフに羽織るくらいが粋なのかもしれません。

SIGNATURE SCRAWL BOXERS / ¥82,500 – (included tax)
Size : L
Col : WHITE MULTI

シャツと共地のショーツ。
ウエストはイージー仕様になっており、股上深めでワタリはかなり取られておりもはやスカートにも見てしまえそうなシルエット。
レングスもかなり短めに取られてはいるので、トップスには短丈の袖が長めのモノを合わせていただくと良いバランス感になるはず。
例えばGABRIELA COLL GARMENTSのLONG SLEEVE T-SHIRTなんかと合わせてみたらいかがでしょうか。

WARMUP PATCH JOGGERS / ¥104,500 – (included tax)
Size : S , M , L
Col : BLUE GREY

1980年代のスウェットからインスピレーションを得て作ったジョガーパンツ。
イタリア、フランス、アメリカ、オーストリア、フィンランド、、、と様々な国のワッペンが貼られています。
恐らく当時に各国旅に回っていたスウェットの持ち主がその国に訪れた記念にワッペンを買って張り付けていたのでしょう。
そこに影響を受けたBODEはそれに近い架空のワッペンを一からデザインしてオリジナルとして作っちゃうところ、流石です。
その持ち主の思い出補正がかかっただけのただのワッペン付きスウェットなのですが、それをファッションとして捉えしっかりデザイナーズとしてのアプローチで昇華させたブランド、他にはないでしょう。
その他コーディネートは無難に紺ブレとかに合わせてみてはいかがでしょうか。是非そのスタイリングをする際には系列店のUSONIAN GOODS STOREへ。

 

BELVOIR SHIRT / ¥165,000 – (included tax)
Size : XL
Col : WHITE

BODEといったらこれと思われる方も多いでしょう。代表作の1つです。
こちらも、1890年のベッドジャケットからインスピレーションを受けています。
一色淡にレースシャツとは言っても毎回毎回柄が変わってくるので、好みのレースが出たら真っ先にお選びください。
今回の柄の特徴は、襟、前立て、袖付け、裾、肘部分とやや控えめ。引っ掛かりやほつれの心配はなさそう。
かと思いきやバックには大きく「Bode」と柄が入ります。これがかなり存在感を出しているのでBODE好きには堪りません。

BEADED GARDEN PARTY SHIRT / ¥185,900 – (included tax)
Size : XL
Col : ECRU MULTI

個人的に今回のデリバリーでかなり好みな一着。
このシャツは50年代のテーブルクロスにインスピレーションを得て作ったシャツ。
中厚のリネンにカラフルなビーズ細工で花柄を再現。こちらも全てインドの職人が手作業で付けています。
決して精巧なビーズ付けにはなっていませんが、なんかそこも愛らしいです。寧ろこの位粗い方がこの作品には向いているとすら思います。
逆に機械では狙ってこの雰囲気は出せませんよね。
これも同じように気の抜いたスタイリングにも良いですが、肩掛けとかしてもいいと思います。
堅いスタイリングに取り入れることによって一気に軽やかさを生んでくれるはずです。

CLUB CHAMPION LONG SLEEVE SHIRT / ¥140,800 – (included tax)
Size : XL
Col : WHITE BLUE

鮮やかなブルーとゴルフの刺繍が目を惹くシャツ。
1980年代のゴルフモチーフのテーブルクロスにインスピレーションを得て作ったシャツ。
80年代にこんなかわいいテーブルクロスがあったなんて。切実に欲しい、、、
こちらはリネン100%ですが、上のBEADED GARDEN PARTY SHIRT に比べ薄くやや透け感のある素材。
ボタンもシャツにしてはやや大きめのモノを使用しており、シャツジャケットのようにもお使いいただけそう。
個人的にはこちらはデザイナーズもののパンツで合わせたい。鮮やかなブルーを活かしてパンツはネイビーでワントーンにまとめてみては如何でしょうか。
又はゴルフに纏わるものとか。妄想が膨らみます。

GAMES SHIRT / ¥117,700 – (included tax)
Size : XL
Col : YELLOW

絵のタッチが鉛筆で書いた様なもので、BODEらしいポップな印象とは程遠い今回の半袖シルクシャツ。
何とこちらは二次世界大戦後すぐの1948年ロンドンオリンピックの開催記念のスカーフを基にしたシャツ。
本来スカーフでは絵を囲うようにふち部分近くに参加国を書いているのですが、このシャツは袖口、裾、前立てに記載されています。
この洋服も最初観たときの印象よりバックボーンを知った後の方が何倍も良く見えてきます。
このシャツこそBODE好き以外の方にも良さが伝わって欲しいものですね。

POSTCARD GYM SHORTS / ¥89,100 – (included tax)
Size : M
Col : PINK MULTI

今回のデリバリーで最も際どい(褒め言葉)アイテム。
正直言って何と合わせるのが正解なのかわからない。自分への挑戦的なアイテム。
年代は記載されていませんでしたが、ヴィンテージの織りラベルからインスピレーションを得ているとのこと。雪山の風景を再現しております。
またこちらは手作業でプリントしているので、一点一点個体差が生まれております。
そういったものの良さに共感してくださる方や我こそはスタイリング達人という方に是非お勧めです。

POSTCARD BANDANA / ¥59,400 – (included tax)
Col : OS

同じ柄でバンダナもございます。
こちらはしっかりバンダナらしくシルク100%。
巻いてしまったら勿論柄は見えませんがビーズのタッセルが良いアクセントになってくれます。
夏場にシンプルになり過ぎてしまったと思ったときはこちらを巻いてあげて下さい。

RACING STRIPE TEE / ¥52,800 – (included tax)
Size : L , XL
Col : CADMIUM RED

真っ赤なボディにブルーとピンクの入り替えが印象的なTシャツ。
80年代のTシャツからインスピレーションを得ています。ヴィンテージのレーシングTシャツの印象は身幅がかなりタイトで、ファッションに落とし込みづらいイメージ。
こちらはたっぷりと身幅を取っており肩も程よいドロップショルダーで、現代版にアップデートされております。
それにしてもレーシングのTシャツに目を付けるそのセンス。あっぱれです。

MARGATE TEE / ¥84,700 – (included tax)
Size : L
Col : BLUE MULTI

丸首のボーダーに園児が書いた様な下手カワな動物が書いてあるTシャツ。
このTシャツは、1950年から1953年にかけてフランス海軍が使用したマリニエールからインスピレーションを得ています。
まさかBODEからバスクシャツが打ち出されるとは。意外です。
このイラストは当時所有していた船員が、シャツ全体にイラストを描いていました。BODEは、その手描きの絵をこのスタイルに再現しました。
この絵が味が合って大変可愛い。これもまた犬好き必見ではないでしょうか。
SAINT JAMESのOUESSANTのような地厚なコットンロードではないので夏に最適です。

REPTILE REC TEE / ¥60,500 – (included tax)
Size : XL
Col : CREAM

このTシャツは1980年代のヴィンテージシャツからインスピレーションを得ています。
赤いキャップとシューズを履いたワニがこちらを見ながら葉巻を吸って野球のバットに跨っています。野球チームのデザインから引用してきたのでしょう。
私はこのチームを存じ上げないのですが、分かる人にはピンと来るのでしょうか。
また、こちらはヘンリーネックになっており、他でご紹介したTシャツよりも若干透け感のある薄手の生地となっています。
80年代のTシャツをしっかり再現しており、BODEの芸の細かさを窺えます。単にデザインがかわいいだけのTシャツではないのです。

CREST BOXY TEE / ¥46,200 – (included tax)
Size : XL
Col : CREAM

このTシャツは、1990年代の高校3年生が着ていたTシャツからインスピレーションを得ています。
どのような人がどのようなシーンで着用していたのでしょう。
もしかしたらただ通学中に着ていただけのなんて事のないTシャツなのかもしれません。
こちらも透け感のある生地になっております。しかし先程のワニTEE(REPTILE REC TEE)より断然薄くシルクに近い程テロテロの素材感となっております。
恐らく、当時の高校生がガシガシ着て乾燥機にも回して破れる寸前まで着用したのを再現したのでしょう。
そんなストーリーを考えるのもBODEというブランドの楽しさですよね。

REC PULLOVER / ¥99,000 – (included tax)
Size XL
Col : NAVY
SOLD

このシャツは1950年代のバスケットボールジャージからインスピレーションを得ています。
「Rec」のアップリケをこのスタイルのために再現しました。
厚さはスウェットとロンTEEの間くらいでヴィンテージジャージから再現されたシルクのような素材感です。
着丈の短さも特徴的で、インナーにシャツを着たりとレイヤードスタイルも楽しめる一着でした。

MEDALIST APPLIQUE LONG SLEEVE TEE / ¥99,000 – (included tax)
Size : L , XL
Col : BROWN BLACK

このTシャツは、1940年代のバスケットボールジャージを復刻したもの。
ジャージの生地ですが、レーヨンとコットンの混合生地なので着用していっても化繊のジャージにできるようなチープな毛玉も出来ず、高級感が保たれます。
また、黄色と白のトリムが施されているのでこちらを差し色に写真のようにブラウンベースのものと合わせてみるのも間違いないかと。
ジャージ素材のアイテムを取り入れることなど普段そこまでないですが、これはそういった人こそいつもの格好に取り入れて欲しいです。

BOBCAT SINGLET / ¥69,300 – (included tax)
Size : L , XL
Col : BROWN BLACK

共地のタンクトップ。
同じ年代と思われるかもしれませんが、こちらは1970年代のバスケットボールジャージを復刻したもの。
番号だけでなくねこ(BOBCAT)のアップリケがこちらには入ります。
夏はこれ一枚でも良し、ニットベストのように中にシャツやカットソーを入れてコーディネートするのもおすすめの使い方です。

PARAKEET STRIPE TOTE / ¥118,800 – (included tax)
Col : GREEN MULTI

衣服の紹介は終わり最後は小物系。
こちらは70×41cmの大き目トートバッグ。持ち手も十分な長さがあるのでワンショルダーも可能です。
1960年代のキャンバスベストからインスピレーションを得ています。
底は目の詰まったヘビーなコーデュロイを使用しているので、ガシガシ使えば経年変化も楽しめます。
この陽気なバッグを持ちながらレゲエを聞いて暑い夏を乗り切りましょう。

PANELED GRANDFATHER HAT / ¥59,400 – (included tax)
Size : M
Col : GREEN WHITE

爽やかなライトグリーンとホワイトのコンビのハット。てっぺんにはポンポンがあって何とも可愛らしい。
この帽子は、デザイナーのエミリーの祖父が所有していた大学の同窓会用の帽子からインスピレーションを得ています。
大学の同窓会の帽子、、、?あまりピンと来てないのは私が同窓会に誘われてないからでしょうか。
恐らく当時のアメリカだけの文化ですよね。
こういった背景もこの帽子と出会わなければ知る由もありませんでした。ありがとうBODE。
可愛らしい配色なので、BODEの開襟シャツなんかとも勿論合いますし、デニムジャケットなんかも合うかと思います。

 

大変長々となってしまいましたが、今回の春夏のBODEは以上にて完結。
今は入口付近にディスプレイしているので、迫力満点です。
また系列店のMAIDENS SHOP WOMENにも取り扱いあるので老若男女問わず是非見にいらしてください。


【BODE】
NY、マンハッタンを拠点とする女性デザイナーEmily Adams Bodeによるメンズウェアブランド。
BODEは、多種多様な古風かつユニークなテキスタイルを、クラシカルで一際目をひくワークウェアのシルエットに仕立て上げています。
哲学とメンズウェアデザイン学の二つの学位を持つ Emilyは、2016 年のブランド設立後、一年も経たずに、メンズのニューヨークファッションウィークでコレクションを発表した初の女性メンズウェアデザイナーとなりました。
Emilyは在学中から、世界中の歴史ある珍しい生地を探したり、加工したりする技術を磨き、最終的には仕立て直しを手がけるまでになりました。
そんな彼女が生み出すコレクションは、100年以上前に作られたテーブルクロス、麻袋、ヴィクトリアンスタイルのベッドシーツ、アンティークキルトなど、様々な生地を元に、一つ一つ愛情を込めて作られています。
こうした歴史を感じさせる模様や生地への愛情は、Emilyがマサチューセッツとアトランタで過ごした少女時代のバカンスが原点となって育まれたものです。


長文の後で大変申し訳ございませんが、3月よりMAIDENS SHOPに配属になりました小山です。
以前まで系列店のwell-made by MAIDENS SHOPにぴったり3年間在籍していたので、認知してくださった方は改めてよろしくお願い致します。
皆様と楽しい洋服談義が出来る日を楽しみにしております!

MAIDENS SHOP 小山

-CONTACT-

☎:03-5410-6686

✉:shop@maiden.jp


-SISTER STORE BLOG-

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2025/05/09

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