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“la favola” -New Brand Release-

MENS |

今季よりお取り扱いを始めさせていただいた、la favola。ブランド名を耳にしたことのある方もチラホラといらっしゃるのではないでしょうか。ジャンルの線引きにあたるような良くない表現かとは思いますが、カテゴリーとしてはドレスファッション寄りなお店で展開されている洋服、という印象を抱いている方が多いブランドかと思います。さらにそのブランド名からもルーツはイタリアとなると、MAIDENS SHOPで?となってしまいそうなところです。ただ、今回のBLOGを読み終える頃にはきっと当店でのお取り扱いの理由にも納得いただけるはずです。


【la favola  -ラ ファ―ヴォラ-】
2015年にテイラードアイテムを中心にブランドをスタートした”la favola(ラ ファ―ヴォラ)”。イタリア語で物語を意味する言葉通り、洋服を通し、身に着ける人それぞれの物語を紡いで欲しいと言う願いが込められている。デザイナーはかつてセレクトショップでバイイング等にも携わってきた経歴を持つ平 氏。ナポリやフィレンツェに代表されるようなイタリアンテーラードを背景としながらも、クラシックでありながらモダン、構築的かつ軽やかな仕立ては、ドレスクロージングともカジュアルウエアとも形容し難い、まさに着用する人によって様々な表情を見せてくれる洋服である。そんなla favolaが始まるきっかけは、平氏が自ら仕立てて着用をしていた洋服。それを見た同業内の知人たちへ評判となり、ハンドテーラリングで仕立てるビスポークのみでの展開にてスタートされた。現在もビスポークイベントでのオーダーでは平 氏が縫製等を手掛けている。


アウターからジャケット、パンツまで幅広いアイテムセレクトとなっていますので、順を追ってそれぞれご紹介していきたいと思います。

SEMI DOUBLE JACKET  / 86,900 yen (tax-in)
Col:Navy
Size:2

継続的に展開されているこちらのジャケットは、もはやブランドの顔役的な存在ではないでしょうか。ウエストシェイプのないボクシーなシルエットに、SEMI DOUBLE JACKETという名の通りフロントの裾まわりはスクエア。あくまでスタンダードなネイビーブレザーという範疇にありながら、ちょっとした良い違和感を与えてくれるデザインはla favolaならではの遊び心。更に特筆すべきはその着用時のシルエットの表情です。肩回りの印象は柔らかく、メンズジャケットというよりは女性服に近いような、蹴回しにかけて真っ直ぐに落ちるラインが特徴です。そしてアンコン仕立てで生地も軽量でありながら、構築的。

そんな直球過ぎないブレザーだからこそ、スタイリングの自由度も高いかと思います。ブレザーにデニムは言わずもがなな定番ですが、フレアの効いた646などは真面目なアイビーブレザー辺りだと強引すぎる合わせになりがち。合わせるアイテムに遊びを効かせて楽しめるのは、このジャケットの懐の深さかと。まさに女性がウンチク抜きの感覚で楽しむネイビーブレザーの着方、ぐらいの塩梅で着たいところです。

 

SAFARI JACKET L/S (LINEN COTTON TWILL)  / 75,900 yen (tax-in)
Col:D.OLIVE
Size:3

大きく角ばったポケットの仕様、そして全体的に丸みを排したカッティング。ひと目でサファリジャケット的なモノだと分かるデザインですが、どこか都会的で無機質な表情です。ポケットフラップに付属する釦や、ポケットのプリーツがないだけでこんなにもミニマムな仕上がりになるとは。正直なところ、数年前のコロニアルスタイルやミリタリーブーム的なところから、こういったサファリジャケットは市場で飽和気味です。この手のアイテムは皆さまもよく見かけているかと思います。様々なブランドが当時のアイテムからディテールなどを拝借し、それらを掛け合わせてデザインしているものが多い中、それらとは対照的に要素をそぎ落とすというデザインは何とも新鮮です。

ミニマムなデザインにさらに一役買っているのが、ポケットのフラップ周りの縫製。サファリジャケットの様な無骨なアイテムにも関わらず、エレガントな仕上がりを狙ってギリギリを攻め込むコバステッチ。こういった芸の細かさがどことなく漂う品の良さに繋がっています。

 

CARDIGAN JACKET / 53,900 yen (tax-in)
Col:BROWN / BLACK x WHITE
Size:2

こちらもla favolaでの定番アイテム。ヴィンテージのユーロワーク物で見かけるノーカラージャケットあたりから来ているデザインでしょうか。ドライなタッチのツイーディーな生地はこれからのシーズンに重宝しそうです。また裏地や袖裏を省いたデザインは着心地も軽く、まさにカーディガンのようなジャケット。そして前身頃は大見返しで仕立てられているのですが、その裏側へ返されている部分の面積が通常のアンコンのそれらより非常に大きいです。このジャケットのモダンさや中性的な雰囲気、モード感みたいな部分は、その平面的な部分から来ているのではないでしょうか。良い意味で男らしくないジャケットです。

 

すみません、このまま他のアイテムも続けてご紹介したいところですが、残りのアイテムはVol,2へ続きます。
近日中には公開予定です。

MAIDENS SHOP 山田

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2022/02/21

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