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【GABRIELA COLL GARMENTS】-Series No.10-

MENS |

 

先日、GABRIELA COLL GARMENTSの第二便がようやく届きまして。
今季のオーダー分がすべて出揃いました。
やっとこさ入荷アイテムをご紹介いたします。(長文なり)

LOOKは上記よりご覧いただけます。
ほとんどが別注みたいなオーダーなのであまり参考になりませんが。
で、今季のキーカラーは赤と黄のようです。春の暖色パン祭り。

からの、春のお供にシャツ祭り。暖色を添えて。
ガブリエラの春夏は圧倒的にシャツが良い。その所以は、きっと実物を前にすれば五臓六腑に染み渡る。

佇まいからして上品なそのシャツに、我々好みなサイズ別注を依頼。
身巾、アームホールを広げてもらい、あとはバランスで。
こと、当店の春夏と言えばな “NO.97” カラーレスシャツに、今回はじめてオーダーしてみた “NO.118” BLOUSE、いわゆるレギュラーカラーシャツと盛り沢山な内容になっちゃいました。
2型で細かなサイズの仕様は異なります。どちらも、まぁ、ゆったりしてる。

そして、忘れてはならない生地の暴力。
春夏ということで “LORO PIANA / ロロ・ピアーナ” と “SOLBIATI / ソルビアッティ” の贅沢使い。
触れば分かる極上のやつ(生地)や。言うのは簡単だけど、これが事実。

LORO PIANA「DEADSTOCK Pinstripe」-90% Merino Wool 10% Silk Blend

言わずと知れたロロ・ピアーナの、これまた “デッドストック” というジャケ買い不可避な生地を使わせていただきました。
同社が誇るタスマニアンウールとは似て非なるもので、組成はなんとシルク10%ブレンド。
super 150’s 相当、もしくは、さらに細番手の糸かもしれません。

画像向かって手前がDark Grey、奥がDark Brown。微妙に質感も異なります。
ちなみに当初のリクエストはDark Brownを、たくさん。
オーダーを流してから数日後、シャツ2枚分(NO.97とNO.118)のメーターしか生地のストックがないことが判明し、急遽ガブリエラコールが提案してくれたDark Greyを追加しました。こちらもまたシャツ1枚分と言っていたので、ピンストライプのデッドストックもこれにて終幕。とてもいい生地だけに、惜しまれる。

LORO PIANA「RAIN SYSTEM」-54% Merino wool 150’s  46% polyamide

ロロ・ピアーナのレインシステム。いわゆる撥水のための生地を、あえてシャツに。
ご存知の方も多いでしょうか。過去にはレインコートの生地として、今季であればアジャスタブルパーカーなるミドル丈とロング丈のアウターに使われた生地です。パーカーは姉妹店のMAIDENS SHOP WOMENに入荷してます。
なにが言いたいかというと、レインシステムの生地で誂えたシャツは前代未聞ではないか、ということです。
シャツに撥水性など求めませんから。
ギア感漂う生地と、丁寧な仕立てと、断ち切りの裾と。どこに属しているのか分からない。そんなシャツ。
Dark Redの色味も相まって突き抜けてますね。とくに雨の日なんかは活用できますが、そればかりの用途は野暮です。あくまでもファッションとして捉えましょう。

NO.118をオーダーするにあたりインライン以外で使用できるテキスタイルをオファーしてみたところ、返ってきたリストのなかで個人的にもっとも痺れたセレクションでした。

SOLBIATI 「Art Du Lin」-100% Three PLY Twisted Linen
SOLBIATI「GABARDILIA」-100% Cotton Double-twisted Gabardine

ロロ・ピアーナはもちろん至高ですが、ソルビアッティも負けず劣らず極上で。


【SOLBIATI / ソルビアッティ】
1874年創業のイタリア生地メーカー。
「世界で最も美しいリネン」と謳われているイタリアにて古くからリネンテキスタイルに特化した商いを続けている。
2013年よりロロ・ピアーナ社の傘下に入る。


3PLYのリネン「Art Du Lin」に、綿ギャバの「GABARDILIA」に。
どちらもオーダーメイドのスーツやジャケットに使われる生地です。本来、シャツ生地ではございません。
故にハリコシのある風合いでキックバックが強い。

Art Du Linはさらに弾力性とドレープが備わっているものだから、まさに非の打ちどころのないプロダクト。
手触りから着心地に至るまでリネンとは見紛う無二な質感。ぜひ実物を前にご堪能ください。
あと色の出方がいい。真っ黒ではなく墨黒っぽくて。

GABARDILIAはギャバジン由来の目の詰まった生地。見るからに堅牢。
スムースレザーのようなキメの細かさと光沢感。
それに、とにかく滑らかさが尋常ではないGABARDILIA。綿なのにトロける。
チョコレートのようなほっこりブラウンのおかげで、カジュアルに落とし込むのも容易に。

“NO.97” LORO PIANA FINE WOOL SHIRT / 82,500yen (tax-in)
LORO PIANA「DEADSTOCK Pinstripe」-90% Merino Wool 10% Silk Blend

“NO.97” SOLBIATI COTTON GABARDINE SHIRT / 77,000yen (tax-in)
SOLBIATI「GABARDILIA」-100% Cotton Double-twisted Gabardine

“NO.118” LORO PIANA FINE WOOL PINSTRIPE BLOUSE / 82,500yen (tax-in)
LORO PIANA「DEADSTOCK Pinstripe」-90% Merino Wool 10% Silk Blend

“NO.118” LORO PIANA FINE WOOL PINSTRIPE BLOUSE / 82,500yen (tax-in)
LORO PIANA「DEADSTOCK Pinstripe」-90% Merino Wool 10% Silk Blend

“NO.118” LORO PIANA RAIN SYSTEM BLOUSE / 82,500yen (tax-in)
LORO PIANA「DEADSTOCK Pinstripe」-90% Merino Wool 10% Silk Blend

“NO.118” SOLBIATI COTTON GABARDINE BLOUSE / 77,000yen (tax-in)
SOLBIATI「GABARDILIA」-100% Cotton Double-twisted Gabardine

“NO.118” SOLBIATI LINEN BLOUSE / 77,000yen (tax-in)
SOLBIATI 「Art Du Lin」-100% Three PLY Twisted Linen

※実物の色味はタグ寄りの画像が近いです。

シャツonシャツがミソでカーディガンのように使えるNO.97。
サマーニットの上からでもバサッと羽織れるNO.118。
非常に甲乙つけ難いの。普段あまり優柔不断なことはないけれど、こればかりは永遠に悩めます。
極論、全部欲しい。笑

“NO.131” CROSSED BAG / 82,500yen (tax-in)
Col:Brown , Black

実はシャツ以上に激しく購入志願しているショルダーバッグを自らリコメンド。
ベジタブルタンニン鞣しのラムレザーをショルダーストラップにまで使用した、丸ごとレザーのCROSSED BAG。
ラムの柔らかなタッチと光沢感がガブリエラのミニマルなデザインによ~くハマっていて。
使わずとも眺めていられるバッグです。

巾着型のセオリーを無視した、サイドジップで内部にアクセスできる構造に思わずニヤり。
この仕組みのほうが圧倒的にモノの出し入れがしやすいということに気づかされた。
ちなみに上部は縫われているので開きません。
ショルダーストラップの長さは調整可能。
アウターの上からでも斜め掛けのショルダーバッグとして余裕でお使いいただけます◎

“NO.7” BABOUCHE / 59,400yen (tax-in)
Size:40 , 41 , 42

革製品の流れでバブーシュを。昨年はご紹介する暇もなく完売となった一足。
モロッコの伝統的な履物であるバブーシュは、いわば「外履きできるスリッパ」です。
そんな北アフリカ発祥の民族靴を再編集した一足ですが、どちらかといえばミュールっぽい。

一風変わったアッパーのデザイン。
おそらくは一枚革でアッパーを構成するよりも負荷が分散されるのでしょう。
といった機能面以上に、スタイリッシュなこのルックスが確実に肝です。

アッパーはホースハイドレザー。はじめから柔らかく足を包み込んでくれます。
柔らかすぎては心許ないって?心配ご無用です。
足元からはソールに採用したバケッタレザーが支えてくれます。
これまたベジタブルタンニンで鞣されたバケッタ(牛革)は見た目以上にタフネスですし、エイジングに関しては目を見張るものがございます。

昨年よりレザー、縫製共々アップグレードされておりますので、買い逃したという方は今年こそ◎

“NO.33” SLEEVELESS T-SHIRT / 17,600yen (tax-in)
Col:White , Light Yellow , Black

“NO.87” LONG SLEEVE T-SHIRT / 19,800yen (tax-in)
Col:Light Yellow

ウエアに戻り、オーガニックコットンを原料に使用したライトオンスのカットソーが豊作です。
スリーブレスのTシャツはさずがにオンリーワン=他で仕入れていない。
そもそもメンズでも違和感なく着れるモノが市場にほぼ出回っていないですし、意外とお探しの方も多いのでは。気のせいか?
これはベーシックなボトムスだと際どいですから、ハイウエストのトラウザーにタックイン。生地はトロピカルウールで。
アイテム的にはナードなライトイエローが気になるところ。

“NO.136” COTTON CANVAS GATHERED TROUSERS / 52,800yen (tax-in)
Col:Light Yellow , Black

はじめて仕入れたトラウザーは、ウエストにギャザーが入るイージー仕様のGATHERED TROUSERS。
かつ、裾の小ぶりなスリットが大人しくも着用時にはきちんと主張してくれるディテール。
程よい太さのストレートシルエット。万能なブラックに対し、やはり目に映るのはライトイエロー。

穿けば、なお良いことが判明したガブリエラのトラウザー。
コットンキャンバス言えども中厚地ぐらいなので心地よく穿けます。真夏、真冬以外。
1点ずつ丁寧に製品染めされているので、今後の経年変化にも期待が持てますよ。
野暮ったくなりがちな生地を用いた上での、この品の良さ。

さて、今季のガブリエラは以上です。ここまでお付き合いありがとうございます。
長くなって参りましたので本日はこの辺で。
ほとんど1点物ですから選べるうちに見ておくと良いでしょう。
さもないと、スタッフが先を越す可能性がございます◎ (はい、言いましたからね。)

お花見ついでにでも。ぜひお立ち寄りください。

MAIDENS SHOP 田中


【GABRIELA COLL GARMENTS / ガブリエラ コール ガーメンツ】

DESIGNER:Gabriela Coll
女性デザイナー、ガブリエラ・コールによるスペインを拠点とするブランド。
シーズンごとの区分けに縛られない “シリーズ” をコレクションとして展開。着こなしや価値観を重視した彼女のコレクションは、メンズピース、ウィメンズピース、バッグ、アクセサリー、フットウェアで構成されている。
各シリーズは仮想の物を具現化したものであり、展開するピースに決まりなども設けていない。中には永続的に、また繰り返し展開されるピースも登場する。
スペインと地中海という2つのカルチャーバックグラウンドを持つガブリエラの原点を着想源に、飾り気のないシンプルさやクラシカルな表現をファブリックの個性と関連付けたデザインとして提案。ミニマルながらも、力強い個性が感じられるユニークなウエアを仕立てている。
また、南部地方本来のカルチャーのように、夏や冬といったイメージにとらわれないクリエイションを展開。レイヤードすることで服と共に歳を重ねていくイメージで普遍的なワードローブを追求する。
アイテムは、ガブリエラ コール ガーメンツのスタジオや、ローカルな工場で手作業にて生産。生産工程を大事にした、職人気質が感じられる物作りを行っている。


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☎:03-5410-6686

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2022/03/28

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