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4月最終日。GWの祝日ではない1日。
月末で慌ただしく仕事をされていた方も有給休暇を取って羽を伸ばしていた方も様々だったかと思います。
そんな中この日、MAIDENS SHOPにこのブランドが入荷しました。
我々にとってGWはいつもと特に何も変わらない日々ですが、これは嬉しいサプライズ。
今回入荷してきたのもHIDDEN BUTTON SHIRTSとWORK PANTS。
こんなにマニアックなものが当店で定着してくれていることが大変うれしく思います。
このアイテムが、USONIAN GOODS STOREでインディビのBDとチノパンを必ず置いてくれているくらいの安心感を提供してくれたらと思っています。

では先ずはシャツから。
HIDDEN BUTTON SHIRTS。名前からしてボタンが隠れているということは前立てが比翼なの？と思われがちですがそうではありません。
襟先のボタンホールを無くし、裏にループのようなものを付けそこで掛けて留めるという仕様なことからHIDDEN BUTTON SHIRTSとなっています。
通称「フライボタンダウン」と言います。イタリアのシャツメーカー「FRAY」でもこの仕様を見るのですが、そこから来ているのでしょうか。
ボタンダウンのシャツは襟をあえて少し長めにしてロールさせることが美しいみたいな考え方もありますが、こちらは長さをそこまで取っていない為ロールはしません。
見た目はいたって普通のレギュラーカラーシャツなのです。
I am dorkのこのシャツには今回の様なヴィスコースやリネン、シルクのような超長綿の生地など軽くて柔らかい生地を使用することが多いので、この様な仕様にすると浮きやすい襟を留めてくれるというちゃんと理にかなったデザインとなっています。
それでありながらパターンはラルフローレンのBLAKE。
BLAKEとは90年代に生まれたボタンダウンシャツの型で、当時スケーターが愛用していたビッグシルエットのシャツです。
襟型や運針の細かさ、縫製の綺麗さは完全にドレスシャツであるのに、この遊び心は堪りません。

今回の入荷したシャツの生地について。
今回は全てLyriaのヴィスコースを使用しています。
Lyriaとはテキスタイルデザイナーのリッカルド ブルーニ氏(Riccardo Bruni)が手掛けるイタリアの老舗メンズブランドCERRUTI (チェルッティ) 傘下のファブリックブランド。
特殊な生地加工を施し、風合いにこだわったファブリックはコレクションブランドなどにも数多く使用されています。
リッカルドは幼いころからヴィンテージに造詣があり、ヴィンテージならではの「不完全さ」を哲学にLyriaのデザインに落とし込んでいます。
なので、どの生地も素材感や色の出し方など独創的でありながら、どこか温かみがあって懐かしい感じもします。
このシャツ自体のミックス感とLyriaの持つ哲学は最高にマッチしており、我々もその価値観に共鳴して定番としてお取り扱いしております。
このマニアックなシャツが1人でも多くの方に刺さってくれると嬉しいです。

では、今回入荷して柄（生地）を1点1点ご紹介いたします。

Col : BLUE×BROWN CHECK / ¥66,000 – (included tax)
Size : 1 , 2 , 3

一見地味なチェック。
生地がフランネルやオックスフォードとかで見そうな柄で、それらはどことなくアメリカのおじさん感がある田舎っぽいシャツ。
ですが、これはヴィスコースなので、生地の光沢感や落ち感がそれらとは一線を画します。
ブルーが入ることによりブルーベースのものとの相性も◎
夏は爽やかにブルージーンズ、秋はブラウンまたはベージュのパンツに合わせて季節感を出してみてはいかがでしょうか。

Col : BROWN CHECK / ¥66,000 – (included tax)
Size : 2

これまたI am dork×Lyriaだからこそ出せる良さが詰まった柄のシャツ。地味な柄だけどシャツそのものの特徴と素材感で全く別物に見せてしまう技法。
私自身スケーターではないですし、それに纏わるファッション、カルチャーはかなり疎い。（KIDSのサントラは好きです。）
ですが、この柄のシャツならストリートっぽく着こなすのにも挑戦しても良いなとも思います。
勿論苦手な方はアメカジっぽく着ても良いし、ドレスシャツとして解釈で着ても良い。デザイナーズと合わせるのも粋です。
千差万別、十人十色。少し投げやりかもしれませんが、、、自由な発想で着て欲しいです。

Col : COLAL CHECK / ¥66,000 – (included tax)
Size : 1 , 2 , 3

やはり例年の傾向としても人気なブルーベースのチェック。
ブラウンベースのものより爽やかですし、似合う方も多いのでそういった観点では間違いのない配色でしょう。
しかしやや大き目の格子のチェックであるがゆえに、どことなく力が抜けており、かっこよくなりすぎないところがポイントです。
羽織として使うときにイラストのTシャツやリンガーTEEと合わせてみても面白いのではないでしょうか。

 

Col : BROWN UNEVENNESS / ¥66,000 – (included tax)
Size : 1 , 2 , 3

今回のデリバリーで最もデザイナーズのような雰囲気のある柄。
後程パンツの方でご紹介しますが、こちらはCOLD DYEという染め方でムラ感のあるオレンジ。
単純にこの色合い自体クールですが、他のものより生地の光沢感やシャリ感があるので、チェック柄の生地にはないモードな雰囲気があります。
物としてのインパクトがかなり強い癖強なアイテムで、ドメスティックにはあまりない感性ですが、そこに共感してくださる方には必ず刺さるでしょう。

 

続いてパンツのご紹介。
こちらのWORK PANTSも定番でほぼ毎シーズンお取り扱いのあるパンツ。
BEN DAVISのGorilla Cut Pantsを彷彿とさせる土管のように太くてテーパードも一切かかっていないパンツ。
ウエストも全く標準体型に合わせていない大きさなので、ベルトで絞りヒップも余らせて雑に穿くようなノリです。
それでありながらこちらの縫製のクオリティも綺麗なトラウザーズかの様。
ボタンもワークパンツのディテールらしく猫目のボタンではあるけれど素材は真鍮を使っていたりと拘りがとことん詰まった逸品です。
個人的にこのパンツにはBAG JACKのベルトが最もマッチしているという答えが出ました。
是非ベルトもセットで視野に入れてみてください。ベルトはベルトで持っておくと大変便利なのでオススメです。

話しが逸れましたが生地について。
今回も生地は同じくLyriaのCOLD DYEのものを仕入れております。
COLD DYEとは名前の通り、低温で染色をすることにより完全に染まりきらない独特なムラ感が生まれます。
雰囲気だけで言ったらワックスコットンの生地を長年着用した後の色の抜け方みたいな。
またそれらは全て生地の段階で染めており（後染め）、一布一布その染まり方が変わってきます。
このパンツは敢えてパーツごとに違う染まり方の生地を組み合わせているのでまるでパッチワークのような見え方になっております。
織りも高密度のコットンツイルなので、ガシガシ穿いて育てましょう。

COLD DYE NAVY / ¥66,000 – (included tax)
Size : 1

今回は以前のものと比べ深みのある青。
箇所によって濃淡が分かれており、よりCOLD DYEのムラ感が分かりやすく出ております。
当方、以前のCOLD DYEのNAVYを保有しており３年着用して洗濯機でがんがん洗っているのですが、かなり色が抜けて白っぽくなってきて良い感じ（製品タグの選択表記は×なので自己責任でお願いいたします。）
気になる方は是非気軽にお申し付けください。

COLD DYE BEIGE / ¥66,000 – (included tax)
Size : 1

こちらは薄いベージュなので、ネイビーほどのムラ感は強調されません。
そもそものベースのパンツ自体が個性的なので、色はこのくらい落ち着いていた方が、使い易いかもしれません。
普通のチノパンなんてどこ行っても幾らでも出てきますし、正直私としては普通なのであればM51のチノパンが良いとすら思っているので、そんな普通が物足りないジャンキーな方にお勧めです。

今回のI am dorkは以上になります。
生地やディテールについてかなり力説したと思っておりますが、とはいいつつ百聞は一見に如かずですので気になった方は是非MAIDENS SHOPへ。

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【I am dork】

ANSNAMの中野靖氏が手掛けるブランド”I am dork”デザイナーに”For flowers of romance”の岡野隆司氏をむかえ、中野氏がパターンや素材など製作面を監修するブランド。コレクションは90年代のスケーター達をイメージして作られ、ラリー・クラークの映画「KIDS」に出てくるような、当時のストリートの少年達が着ていたカジュアルアイテムを自身もかつてスケーター少年だった岡野氏の目線で再解釈し、それらを最高級のクオリティまで高めることで、新しい価値観を作り上げている。

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I am dorkとは別の中野さんのブランド【ANSNAM】に10周年記念アイテムを作成していただきました。
こちらもよだれものなので、併せてご覧くださいませ。

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