NEWS&BLOG

”XENIA TELUNTS AW22” -Not clothing for short term needs-

MENS |

初めて見た時に違和感があった。
あとあと調べていくと、どうやらモスクワ出身でイギリスを拠点に活動する”女性デザイナー”のユニセックスブランドだと聞く。その違和感はそこにあった。男性的な強さを感じないふにゃっとした感覚≒湿った木板を踏んだふにゃっとした感覚。女性デザイナーの作った洋服はどこか愛嬌がある。彼女のつくる服はニュートラルで着る人を問わず、着る人に委ねられ、着る人を前に出してくれるのだ。言葉通り洋服自体が自然体なのである。もちろん洋服としてのキャラクターはあるが、着る人にそっと寄り添う。それもそのはず、着る人を問わないアプローチをしているからだ。そんな予備知識がなくともデザインやパターン、クオリティが良い。幼少期にロシアのアートに刺激を受けたらしく、ロシアの民族的ルーツにインスパイアされ、デザインに落とし込まれている。

 


VECHER JACKET / 99,000 yen (tax in)
Col:Brown
Size : L


 


MARIUM CARDIGAN/ 49,500 yen (tax in)
Col:Charcoal / Brown
Size : L


“短期的ニーズを満たすために洋服は作られるべきではない”

イギリスのグリムズビーで一貫して(輸送コスト等カット)つくられる。ニットは手編み機で未染色や天然染色のウールとコットンのみを使い、小規模なニッターチームでつくられる(働き手に公正な賃金が支払われる)これ以外にもサステイナブルの問題提起とされる点はすべてクリアしている。すべて持続可能な未来のための選択で短期的ニーズを満たすために洋服は作られるべきではないのだ。ファッションアイコンであるチャールズ3世は、ひび割れた革靴や破れたスーツにパッチ(チャールズパッチ)を当てて、何度も修理しながら50年以上も着続けた。その場しのぎじゃない良いものを長く。使い捨てから循環型へ。世の流れが変わり出すとき、それを後押しするのもファッションの役目なのだ。

 


CORD KIMONO JACKET / 96,800 yen (tax in)
Col:Black
Size : L


 


SUBMARINER SWEATER / 46,200 yen (tax in)
Col:Ecru / Navy
Size : L


“新進気鋭デザイナー Xenia Telunts”

あえてPR活動をせず、ファッションカレンダーに流されない、商業的ではない運営をしてるXenia Telunts。まだ20代の新進気鋭デザイナーでウクライナ人道基金を主催してるXenia Telunts。日本でもそんなに知名度はなく取り扱い店も少ない。その名の知れないブランドの方が興味を駆り立てられる。SNS等の普及でより同質化が進み、人と違うものを着たいというムードは圧倒的に少ないが、人と違うブランドを着てる方がクールに思う。ユニセックスでパートナーや家族と兼用で着てみるなんてのはどうだろうか。ぜひ店頭で体感してほしい。最後に、彼女の名前はキゼニア テルンツ。

MAIDENS SHOP 礒野


【XENIA TELUNTS】
パターン裁断時の廃棄物ゼロの技術、天然染料、布地の再利用、オーガニックな生地の採用等持続可能性を探究。
短期的ニーズを満たすために服は作られるのではなく、代々受け継がれていくことを願い、長期間楽しめることを考慮し、細心の注意を払ってデザインされなければいけない。このブランドコンセプトを元にイギリスで活動。ワークウェアをベースにデザインを構築しています。


-CONTACT-

☎:03-5410-6686

✉:shop@maiden.jp


-SISTER STORE BLOG-

well-made by MAIDENS SHOP MAIDENS SHOP WOMEN USONIAN GOODS STORE

2022/10/15

LABELES