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“GABRIELA COLL GARMENTS” -Series No.8-

MENS |

 

アントワープ6をはじめマルタンやラングの影響をもろに受けた彼女のクリエイション。
情熱の国スペインよりGABRIELA COLL GARMENTSが今季も届いております。というか届いておりました。すっかりBLOGを書くタイミングを逸してた。
彼女の仕事は早く、丁寧で、適格です。毎度デリバリーが早いこと。褒め称えてます。

【GABRIELA COLL GARMENTS / ガブリエラ コール ガーメンツ】
女性デザイナー、ガブリエラ・コールによるスペインを拠点とするブランド。
シーズンごとの区分けに縛られない “シリーズ” をコレクションとして展開。着こなしや価値観を重視した彼女のコレクションは、メンズピース、ウィメンズピース、バッグ、アクセサリー、フットウェアで構成されている。
各シリーズは仮想の物を具現化したものであり、展開するピースに決まりなども設けていない。中には永続的に、また繰り返し展開されるピースも登場する。
スペインと地中海という2つのカルチャーバックグラウンドを持つガブリエラの原点を着想源に、飾り気のないシンプルさやクラシカルな表現をファブリックの個性と関連付けたデザインとして提案。ミニマルながらも、力強い個性が感じられるユニークなウエアを仕立てている。
また、南部地方本来のカルチャーのように、夏や冬といったイメージにとらわれないクリエイションを展開。レイヤードすることで服と共に歳を重ねていくイメージで普遍的なワードローブを追求する。
アイテムは、ガブリエラ コール ガーメンツのスタジオや、ローカルな工場で手作業にて生産。生産工程を大事にした、職人気質が感じられる物作りを行っている。

Series No.8のLOOKを一部抜粋。正直なところあまり変わり映えしない。強いて言うなら色と素材はシリーズ毎に使い分けているから印象深いかも。
そして例に漏れず当店指定のサイジングでシャツからコートまでオーダーしているので、使い回しておいてなんだけどLOOKはあまり参考になりません◎ イメージですイメージ。

そんなガブリエラも着実にファンが増えている様子でして、ご紹介前にSOLDとなったアイテムもございます。あと、ほとんど1点しか残っておりません。素晴らしい。
特筆すべきは生地、そしてサイズ感なので着用メインでご紹介していきます。

No.65 OVERSIZED RAINCOAT / 198,000yen (in-tax)
Exclusive Sizing for MAIDENS SHOP
COL:Dark Brown

Fabric:LORO PIANA「AUSTRALIS」-Super 150’s Native Australian Merino Wool

もう “いつもの” と言ってしまっても差し支えないでしょう。
シーズン毎に生地を乗せ換えオーダーしているオーバーサイズコート。修正に修正を重ね、仕上がりました。完璧なバランスが。

そして生地ですね。
こちらはオーストラリスという、ロロピアーナの春夏に向けたスーツ用途として開発されたテキスタイルを使用しています。
もうなんかあらゆる説明が蛇足になってしまうんじゃないかってぐらい極上な生地なんですけど、一応ご説明を。笑
*さらっと流したけど、ガブリエラのコレクションにはロロピアーナのテキスタイルが頻繁に使用されます。

毎年オーストラリアで取れる羊毛の中でもSuper 100’s以上のトップレンジ原毛の30~40%を買い付ける(との噂の)ロロピアーナ。
オーストラリスはSuper 150’sのオーストラリアンウールを使い織り上げた春夏向けのスーツ生地で、細く長い高品質なウールを強撚糸にして平織のトロピカルに。
クリンプ性(繊維の縮れ)の高い原毛をさらに強撚にすることで反発力に強度が生まれ、シワに強いのが特徴です。
また、スペシャルなフィニッシュによりウール100%とは思えないほどの伸縮性も必見。まさに贅沢の限りを尽くしたハイスペックなスーツ生地ということ。

いまやスーツ地だからってセオリーもなくなりつつあって、今回もまた試験的にコートの生地として採用してみました。(ガブリエラのリコメンドでもあった◎)
生地的なディテールも然ることながら、畝るようにゆれるドレープがこのオーバーサイズコートと相性が良すぎて大変です。写真だと光が飛んでいて艶感が誇張されてしまったけども、実物の発色はマットトーマス。
春夏向けの生地とは言えこのサイズ。中にいくらでも着込めるので日本の気候であれば真夏と真冬以外は羽織れます。
今さらコートをお探しの方なんていらっしゃいますかね? どうあれこの逸品は千差万別あらゆる方におススメしたい。とりあえず袖通してってください。

NO.97 SOLBIATI LINEN SHIRT / 77,000yen (in-tax)
Exclusive Sizing for MAIDENS SHOP
COL:Dark Brown

Fabric:SOLBIATI -Three PLY Twisted Linen Art Du Lin Linen

オーストラリスのコートの中に合わせていたのがSOLBIATI社のテキスタイルを使用したリネンシャツ。
そしてガブリエラ流シャツonベストのベストの方が完売。(ガブリエラ流=シャツの上から共生地のベストを羽織る)
カラーレスで断ち切りデザインが目を惹くシャツはAW20でもオーダーしていたスタイルです。即完だったから見れなかった方が多そうだけど。

そしてここで初登場のSOLBIATIについて。
“SOLBIATI / ソルビアッティ” は、1874年創業のイタリア生地メーカー。
「世界で最も美しいリネン」と謳われているイタリアにて古くからリネンテキスタイルに特化した商いを続けている。
2013年よりロロピアーナ社の傘下に入る。

テーラー系に卸される / 使われることが多いテキスタイルなだけに正直初見でしたが、ロロピアーナの傘下だったとはね。てか1874年創業って、、調べたら明治7年だった。
なにはともあれ素晴らしいテクスチャーです。3PLYでハリコシのある風合い、堪りません。
経年変化を謳うようなモノではないけれど、心のどこかでは期待しちゃう。個人的な趣向にはズバリな生地そしてシャツでした◎

危ない危ない書き忘れるところだった。縫製が綺麗なんです。とにかく綺麗。
そしてお次はアウターに戻ります。

No.65 OVERSIZED RAINCOAT / 132,000yen (in-tax)
Exclusive Sizing for MAIDENS SHOP
COL:Black

Fabric:LORO PIANA「RAIN SYSTEM」-Cotton 100%

オーバーサイズコートもう一丁です。こちらは説明不要では?と思いたい。以前もオーダーしてますからね。
ロロピアーナが誇るレインシステム。名ばかりではなく、きっちり撥水します◎
レインコートとしてはもちろん、テクスチャーとしてはオーストラリスよりも長いシーズン着用可能。

NO.97 LORO PIANA FINE WOOL SHIRT / 82,500yen (in-tax)
Exclusive Sizing for MAIDENS SHOP
COL:Pinstripe Dark Gray

NO.74 LORO PIANA FINE WOOL SLEEVELESS BLOUSE / 69,300yen (in-tax)
Exclusive Sizing for MAIDENS SHOP
COL:Pinstripe Dark Gray

Fabric:LORO PIANA「DEAD STOCK」-90% Wool 10% Silk Blend

こちらで最後。
紆余曲折を経てたどり着いたテキスタイルはまさかのロロピアーナのデッドストックでした。
とは言えそこまで古くはないはず。10年前か20年前か、現在は織られていない生地というのは確実。ガブリエラが提案してくれた生地です。

どこかダンディズム且つクラシカルな表情をも感じるニュアンス。きっとベース色とピンストライプのおかげでしょう。
ひらひらなシルクブレンドのテクスチャーは着ていることを忘れるぐらい軽い。危険な軽さ。だがそれでいい。
こちらはベスト×シャツのチャンスが残ってます。是非是非。もちろん単体使いでも◎

こちらで本当の最後。今季はレザーサンダルもオーダーしてみました。
ただしここでタイムアップです。サンダルだけディテールは後日ご紹介いたします。

ガブリエラはWOMENにも入荷しておりますので、女性の皆さまは是非ご一読ください。
それでは本日はこの辺で。

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✉:shop@maiden.jp

MAIDENS SHOP 田中

2021/04/07

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