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Gorsch -Saison #06 Hans-

MENS |


ゴーシュという名のとある仕立屋見習いの物語。
ある日屋根裏で見つけた古びた足踏みミシンと仕立ての道具、そして3着のジャケット。
ゴーシュは、今は亡き祖父が仕立屋だったことを知る。
祖父の仕事姿を思い描き、それは憧れに変わり、そして同じ道を歩み始めた。
腕はまだまだ未熟だが、仕立技術の向上のみならず、様々な異国に移り住み、異文化に触れ、感じたままにゴーシュらしい物作りに励む。
故郷に想いを馳せ、いつの日かその地での物作りを通して、様々な国の人々に “Gorsch” を楽しんでもらいたい、そんな事を想いながら、世界のどこか片隅で日々腕を磨いている。


さて、Gorschの新シーズンのアイテムが入荷しております。
今回のLOOKは足利市民会館にて撮影。
来年取り壊し予定となっているそうなのですが、非常に雰囲気が良い分もったいないですね。
少しだけ削りましたが、ついつい洋服以外の写真も載せてしまいました。
建物まで含めて素晴らしかったので。世界観が伝わりますと幸いです。
で、気になるラインナップですが、先だって入荷して参りましたのがシャツ2型それぞれ2生地とパンツ1型2生地でのリリース。

Shirt (Deadstock Bed Sheet Blue Selvage)/35,000YEN (EX-TAX)
COL:Natural
SIZE:50
LINK:WEB STORE

まずは、ポーランドのDeadstock Bed Sheet生地のシャツ。
前回入荷の際もシーツ生地のアイテムはございましたが、今回はそれとはまた別の生地です。
そして、新型。
ラウンドしたワイドカラーで、前肩部分にタックが入る面白いつくり。
胸にはないですが、左下にワンポケット。タバコやスマートフォンが綺麗に入るくらいのサイズ感です。

洗うと少々縮みがでると思われますが、ゆったりめなので羽織りで重宝するアイテムです。
貴重な生地ではございますが、くたくたに洗い込みたいところ。

Long Shirt (Deadstock Bed Sheet Blue Selvage)/35,000YEN (EX-TAX)
COL:Natural
SIZE:48
LINK:WEB STORE

こちらも新型のロングシャツ。
ホリゾンタルの様な襟型でロングシャツという、これまた珍しい。
Gorschのシャツは他のブランドにない独特なデザインですが普段着に落とし込みやすい絶妙なバランス加減が魅力。

デザイナー鈴木氏が全て手作業で作ってます。
職人気質なお仕事ぶりが伺える、柄合わせ。
ストライプの線がポケットとあっていたりするのは、まだ見かけると思いますが、ボタンホールにまできっちり合ってます。

どちらのシャツにもバックプリーツが付いてます。

そして、このパンツの生地も良いですよ。

High Waist Two Tacks Trausers (Melton)/41,000YEN (EX-TAX)
COL:Natural
SIZE:82
LINK:WEB STORE

定番的にリリースしている安定のタック入りのトラウザー。このシルエットの完成度は非常に高いのでリピートしちゃいます。
特筆すべき事項はやはり素材です。
英国産の羊毛を原料にケンピを織り込むことで野趣のある質感に仕上げたメルトン素材。
ケンピとは一般に死毛といわれる、人間でいうところの白髪の様な毛のこと。
染色や縮絨の効かない粗野な原料だそうですが、それを織り込むことで生地に独特な質感が生じます。
また、原料の英国羊毛はクリンプ(繊維の縮れ)が強い為、ハリや弾力、嵩高性があり保温性にも優れています。
この糸で織った生地に時間をかけて縮絨を施すことで密度を高めて風を通しにくい地厚な生地に仕上げています。
つまり、めっちゃ暖かいです。

近くでみるとこのボソボソした生地感やネップがかったような風合いが雰囲気抜群。
秋冬の暗くなりがちなスタイリングにいかがでしょうか?

このパンツを縫う為に新しい針を新調してくださいました。
ありがとうございます、とても気に入っております。
厚みのある生地ですが、シルエットが綺麗なので、野暮ったすぎない仕上がり。

Shirt (Alpaca 100%)/35,000YEN (EX-TAX)
COL:Olive
SIZE:50
LINK:WEB STORE

オリーブとブラウンの中間の様な色味のこの生地はアルパカウール100%のもの。
しかも、高級裏地のデッドストックです。
デッドストックといっても、日本の古い生地になりまして、以前はフルオーダーの紳士服の裏地に使われていたものだそう。
裏地としては厚い上に重く、滑りもそれほどよくないため、時代が進むにつれニーズが衰退していき、現在アルパカの裏地は世界を通じて生産されていないそうです。
こんな生地を裏地にするなんて、かなり贅沢な時代ではないですか。即オーダーが決定。
とてもしっかりとした生地の上、ハリがあるので、今回はシャツで仕立てられたそうです。
裏地で用いられていたという事もあり、肌当たりが良いのでチクチク感は皆無の生地です。
着用時の重さはないですが、見た目に重厚感があります。

こちらの生地もシャツは2型。

Long Shirt (Alpaca 100%)/35,000YEN (EX-TAX)
COL:Olive
SIZE:48
LINK:WEB STORE

生地が違うだけで、全然変わります。
さらに、お気づきの方もいらっしゃるでしょうが。

High Waist Two Tacks Trausers (Alpaca 100%)/39,000YEN (EX-TAX)
COL:Olive
SIZE:82
LINK:WEB STORE

とても生地が気に入っているので、特別にトラウザーも作っていただきました。
リクエスト物なので、特別謳いませんが当店別注という事ですね。
めっちゃいいんです。

貴重な生地を使っていただいている故に、大量に生産ができない。
だからこそ、我々の心をくすぐります。
全て各1点ずつですので、迷ったら購入しておくべきかもしれませんね。
シーズンを重ねる度に我々の購買意欲もマシマシです。
写真が多くてすみませんが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

“THE STORE by maidens”
☎:03-5410-6686
✉:shop@maiden.jp

ちなみに、ジャケットやアウター類も今後入荷予定なので、それはまた改めて。

MAIDENS SHOP 宮地

2020/10/30

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