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【FAREWELL FRANCES】
New Brand from New York, USA

亡き祖母へ捧ぐ、パーソナルプロジェクト。

Carly Scheckがスタートさせたこのプロジェクトはコロナ禍中の2020年に産声を上げる。
20年以上にわたりテキスタイルに携わってきたCarlyだが、祖母の突然の訃報を受け、生前の彼女が生業としていた編物や縫製の確かな技術を後世に引き継ごうと思い立ち、Farewell Frances / フェアウェルフランセスを始動させる。
Farewell = 別れの意であり「実名だと悲しくなる」から架空の人物 Frances (メジャーな人名) を登場させ「フランセスへ捧ぐ」という意味を持たせたこのプロジェクト。最初は友人らのパーソナルオーダーにはじまり、徐々にその輪は広まっていく。
転機を迎えたのは Harper’s Bazaar や Vogue Paris で特集が組まれたこと。欧米での知名度は一気に高まり、いまやパーソナルプロジェクトの枠に留まることを知らない。ブランド設立から僅か2年という驚くべき成長速度。

7月のNYで訪れたFarewellのオフィス。
お世辞にもアトリエとは言えない素朴な空間からFarewell Francesは生まれる。
しかしながら、ここはヴィンテージテキスタイルの宝庫。キルトからカバレットまで価値ある古の生地たちが眠っていた。

過去への尊重。

Farewell Francesは未来に残る服を作るため、常に過去からインスピレーションを受けている。
なかでもアメリカーナやノスタルジーを感じる要素には目が無い。
というのもキルトを作る職人だった祖母の影響が大きく、幼少期の記憶が今なお彼女の価値観の土台となっている。
(経済的かはさておき) 恵まれた家庭環境でテキスタイルの素養を育んだCarlyたらしめるアイデンティティだと、先日はじめて彼女に会って感じた。
BODEと似た印象は今も変わらないけど、FarewellはCarlyであり、彼女の体験や経験が投影されたクリエイションだと思うと腑に落ちる。

ちなみに今回の商談ではテキスタイルの打ち合わせと、サイズや仕様など細部の修正をリクエストしてきました。
だって、パンツに前ポケットがないとか、一大事ですもん。
で、次回はキルトを使用した何某かの入荷が決まる。
この御方、いいモノをお持ちです。

そんなFarewell Francesが日本初上陸。
明日9月19日で丁度2周年を迎えるMAIDENS SHOP WOMENのオーダーに便乗したというのが事の経緯。
ここまで説明しておいて今更だけど、ウィメンズ主体のブランドです。
だけど前合わせはメンズ仕様だし、サイズはすべてXLでオーダーしているのでまったく問題なし。

さて、アイテム毎に要点だけお伝えします。可能な限り、実物を見ていただきたいので。
なかにはセンスの良い現行の生地を使ったピースもあるけれど、今回はすべてヴィンテージのテキスタイルでお願いしました。

WOOL COVERLET CLAUDE COAT / 137,500yen (tax-in)
Col：Navy Coverlet
Size：XL

WOOL COVERLET CLAUDE PANT / 79,200yen (tax-in)
Col：Navy Coverlet
Size：XL

ヴィンテージカバレットの贅沢使い。セットアップ。ただし単体使いを推奨。
1900年代初頭のフランスのワークウェアにインスパイアされたCLAUDEジャケット及びパンツ。
故にお洒落とは無縁よ無縁の無骨なスタイル。しかしパンツのシルエットがヤケに良い。フレアに見えるドストレート。

WOOL COVERLET CLAUDE COAT / 137,500yen (tax-in)
Col：Turquoise Coverlet
Size：L , XL

これまた希少なターコイズカバレットまで。7月のブリムでは一枚も見なかった… あれば100%買ってる。
なんと2着も作ることができ、せっかくなのでサイズ展開を設けてみた。もちろん1点物なので個体差あり。画像はXLサイズ。

DUCK COAT / 121,000yen (tax-in)
Col：Brown
Size：XL

ヴィンテージのウールブランケットでジャケットを。
欧米の風潮でコートという名称だけども、生地の厚さ的にジャケットです。
ゴツそうに見えるけど実は軽く、テクスチャーも滑らかなので羽織りやすい。そしてバックのDUCKが最高。
ただしこの一着だけ前合わせが逆に… 残念ですが、目を瞑っていただけると助かります。