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NEW YEAR RELEASE 2023 ④
【VINTAGE】

MENS |


新春リリースとかこつけて仕込んでいましたが、BLOGでのご紹介がなかなかできておらず、気が付けば1月も後半に突入しているではありませんか。
もちろん店頭には既に並んでおり、インスタでもご紹介はしておりますが、今一度こちらにてご紹介をさせてください。
当店での古着というと、どちらかといえばアメリカ古着のイメージが強いと思いますが、この度はユーロヴィンテージ物のご紹介です。

Vintage French Leather Jacket / 107,800 (tax-in)
Color:Brown
Size:OS

20世紀を代表する近代建築理論家の巨匠であるル・コルビュジエ(シャルル=エデュアール・ジャンヌレ)が着用していたことから、通称コルビジェジャケットと呼ばれるレザージャケット。平面的な作りのいわゆるワークジャケットの典型的な型に、前立てはダブルの仕様、そして別布で施されたテープが特徴的で、ル・コルビュジエが実際身につけている写真も数多く残されています。また、近代建築の父とされる氏は普段から身につけるものへの拘りが強く、彼自身の作品と同様にファッション面での審美眼という点でも注目されており、コルビジェが実際に着用していたことによって人気を博しているものも少なくなく、ここ最近のARNYSのフォレスティエール人気も然り。そのあたりからもファッションアイコンとしての注目度の高さが伺えます。

そんな建築界の巨匠たる人物が好んで着用していた一方、面白いのはこのジャケットが実はもともと官給品という部分。フランスが当時の国有企業や行政機関などの国家公務員へ、いわば”ユニフォーム”として支給していたものなのです。巨匠の生業からするに、当然縁も所縁もないであろうこのジャケットを好んで着ていたあたり、やはり個性的かつ独特な感性。

また素材に関しては、しっかりとした厚みのある成牛の革が用いられ、当時の制服として大量生産されていたことがよりリアルに感じられるラッカー塗装によって仕上げられた革が特徴。当店ににてご用意している個体はほぼほぼデッドストックではないかと思われる良好な状態ではありますが、所々に擦れてできた塗装の剥がれもあり、そこもこのジャケットの背景含めての”ならでは”な味として楽しめるポイントではないでしょうか。



こちらはもう少し明るめのブラウンにグリーンの効いたチェックの裏地。そしてその裏地にはオールドフレンチ感漂う字体で製造メーカーを表す”GVF GRAULHET”と書かれたタグ。お好きな方にはお馴染みですね。


そしてもう一型ございます。ザ・コルビジェジャケットの形ではないですが、素材や裏地等の仕様から恐らくこちらも当時の官給品として支給されていた一着。内ポケットにはRATVMとの刻印があり、調べてみるとフランス国内の運輸局?らしき名前で、こちらも同様に当時のユニフォームとして着用されていたことが想像できます。

駆け足ではありましたがこの度のご紹介は以上でございます。私も以前にこのジャケットを古着屋さんで探して試着したことがありましたが全く似合わず断念した記憶があり、正直なところ似合う似合わないが人によってはっきりと出るジャケットだなと感じております。とはいえ街中でこのヘビーな革をさらっと着こなしているかっこいい人も少なからず見かけるわけで、その度にうらやましくなっている今日この頃。何はともあれ、ご興味のある方は是非とも一度店頭にてお試しいただければと思います。

MAIDENS SHOP 山田

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2023/01/26

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