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【Cartier Ref.6 81006 must de Cartier Tank LM Ivory Roman】

MENS |

Vintage Watchシリーズ第4弾の今回のブログでは”Cartier” 「must de Cartier Tank LM Ivory Roman」のご紹介です。まだ見られていない方は、過去の1~3弾は以下より併せてご覧いただければ幸いです。


【ARBITRO】
-新旧融合、カルチャーの交差点-
私たちARBITRO [アルビトロ] が目指し、提供し続けることは、時代を越えた“新旧融合・カルチャーの交差点”です。
ARBITROを通して「衣食住遊知」の分野を横断し、人との出逢いや新たな発見に満ちたモノと空間を提供したいと考えてきました。
モノには便利さを現す「 機能 」がある一方で 、心がときめいた際の「作用」が自身の幸福度や使命感を向上させてくれました。
本当に良いモノというのは時代も、カルチャーも、年齢や性別さえも超越し、人の心に充足感を与える現象のことなのです。
私たちは、歴史あるブランドの思想や職人のクラフツマンシップに敬意を払いながら、現代的なライフスタイルを取り入れ、新しいきっかけを創出していきます。
大切なモノと出逢い、永く付き合うことができれば、あなたにしか味わえないストーリーと発見があることと信じています。
モノに人の温度が通った時の楽しさ、心への作用と充足感。
そのような発見に満ちた場所と時間を提供できれば幸いです。
URL:https://arbitro.shop/


時に「名作」と呼ばれるプロダクトに出会うことがある。"タンク"もその1つであることは疑いようがない。果たして何にそこまで惹きつけられるのだろう。

スマートフォンが完全に普及した現代に於いて腕時計を付ける意味は昔のそれとは異なるだろう。そんな時代に於いてもジュエリーと時計の境界を跨ぐカルティエの時計は普遍だ。懐中時計が主流だった1900年代初頭から腕時計の製作をスタートしたカルティエ。時を超えても定番的なモデルは今尚愛されており、自分自身で身に着けるか否かはさて置いて、美しくないと言う人は殆どいないはずだろう。

【Cartier must de Cartier Tank LM Ivory Roman】
Circa : 47935
Movement : Quartz
Price : 327,800yen(in-tax)

数あるカルティエの時計の中でも、最初に作られたモデル"サントス"と並ぶ代表作が角型ウォッチの"タンク"。戦車をモチーフにしており、第一次世界大戦中の1917年にデザインされ、1919年に発売されました。アールヌーヴォーから徐々に移り変わる狭間とも言える時代に、後にアールデコと呼ばれるスタイルを取り入れたタンク。そんなタンクのディフュージョンラインとして1970年代から作られたのが「マストタンク」シリーズ。今回入荷したのは80年代に製造された一本。

ケースはマストシリーズの特徴でもある、アンティークジュエリーなどで見られるヴェルメイユという技法が用いられたケースが使用されている。ヴェルメイユは銀無垢(シルバー 925)をベースに、比較的厚手の18Kのゴールドの板を高温高圧で貼り合わせていく技法のこと。ベースがシルバーで、かつ厚い金張りのため一般的な金メッキと比べるとゴールドの質感を感じ易い。ケースサイズは横が23mm、縦が30.5mmの当時のメンズサイズで、現行のメンズモデルには無い小ぶりなサイズ感の為、男女問わずユニセックスでの着用が可能というのがヴィンテージのマストタンクの大きな特徴と言える。

アイボリーのダイアルにローマ数字のインデックスの組み合わせという定番の"アイボリーローマン"。ベゼルを使用しておらず、ブレスレットの延長線上にラグとを一体化させ、ケースを配置させたスクウェアの縦長で直線的なライン、アールデコ調の幾何学的なデザイン。そしてアイボリーバックに適度に主張のあるブラックのプリント、ブルースティールの針と非常にシンプルかつ洗練された良いバランス。この洗練されたデザインに加え、耐久性にも優れており、実用的な腕時計として高い評価を受けている。

クォーツ式のムーブメントが搭載されており、使っていない期間があっても時刻合わせをする必要が無いため気軽にお使いいただける一本。展開されていた当時は日常生活防水の仕様ではございますが、ヴィンテージ時計のため、非防水とお考え下さい。

あまり"タンキスト"と括りにして表現するのは好きではありませんが、100年ほどの時間を超えて人々に愛され続け、愛好家が多いのには理由がある。如何に完成に近づいたデザインか、いや寧ろ完成しきったデザインなのかもしれない。デジタルがありふれた世界だからこそ、アナログ時計で日常を少し丁寧に感じるのも悪くない。

凡庸な言い回しになるが、美しく時を刻み、何気ない瞬間に彩りを与えてくれる時計なのだと。そんな気がする。

MAIDENS SHOP 上田

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2023/10/27

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